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== 日本や中国やアメリカでの捉え方 ==
* ハワイ大学マノア校のMiriam T. Starkは、「箕子が本当に歴史上の人物として実在していたかもしれないが、檀君はより問題がある」と評する<ref>Stark, Miriam T.|title=Archaeology of Asia, 2008, John Wiley & Sons, https://books.google.com/books?id=z4_bT2SJ-HUC&pg=PA49&redir_esc=y#v=onepage&q&f=false , isbn:978-1-4051-5303-4, page49</ref>。
*ブリガムヤング大学のMark Petersonは、「檀君神話は朝鮮が(中国から)独立しているように望んでいたグループでより多くの人気となった。箕子神話は朝鮮が中国に強い親和性を持っていたことを示したかった人たちに、より有用であった」と評する<ref>Peterson, Mark, Brief History of Korea, 2009, Infobase Publishing, https://books.google.co.jp/books?id=ByIo1D9RY40C&pg=PA5&redir_esc=y&hl=ja, isbn:978-1-4381-2738-5, page5</ref>。
 
 
 
* [[トロント大学]]の[[アンドレ・シュミット]]は、「ほとんどの朝鮮史の歴史家は、檀君神話を後の[[創造]]と扱う」と評する<ref>{{cite book|last=Schmid|first=Andre|title=Korea Between Empires|year=2013|publisher=Columbia University Press|url=https://books.google.co.jp/books?id=lVgaAwAAQBAJ&pg=PA269&redir_esc=y&hl=ja|isbn=978-0-231-50630-4|page=270}}</ref>。
*[[ブリガムヤング大学]]のMark Petersonは、「檀君神話は朝鮮が(中国から)[[独立]]しているように望んでいたグループでより多くの人気となった。箕子神話は朝鮮が中国に強い親和性を持っていたことを示したかった人たちに、より有用であった」と評する<ref>{{cite book|last=Peterson|first=Mark|title=Brief History of Korea|year=2009|publisher=Infobase Publishing|url=https://books.google.co.jp/books?id=ByIo1D9RY40C&pg=PA5&redir_esc=y&hl=ja|isbn=978-1-4381-2738-5|page=5}}</ref>。
* [[ホーマー・ハルバート]]は、「選択が、それらの間でなされることになっているならば、檀君が、彼の[[超自然]]的起源により、明らかに[[箕子]]よりも神話の姿であるという事実に人々は直面する」と評する<ref>{{cite book|last=Hulbert|first=H. B.|title=The History of Korea|year=2014|publisher=Routledge|url=https://books.google.co.jp/books?id=WdusAgAAQBAJ&pg=PA73&redir_esc=y&hl=ja|isbn=978-1-317-84941-4|page=73}}</ref>。
* [[北京大学]]の宋成有は、「[[1910年]]に日本が朝鮮半島に侵入した後に、韓国の歴史学者で亡命して中国に来た者たちは、侵略に抵抗するためナショナリズムを喚起し、歴史の中からそのような傾向をくみ取って、韓国の独立性を強調した。それらは韓国の歴史学界の中の[[朝鮮民族主義歴史学|民族主義史学]]の流派へと発展した。1948年の大韓民国創立の後、民族主義史学は韓国の大学の歴史学の三大流派の一つになったが、民間のアマチュア史学や神話や伝承や講談などの作り物と真実とを混同して、社会的な扇動におおきな力を振るっている」と評する<ref name="宋成有">{{Cite news|url=http://phtv.ifeng.com/phoenixtv/72999905567703040/20061211/907524.shtml|title=中国边疆史学争议频发|publisher=[[鳳凰衛視]]|date=2006-12-11|archivedate=2015-07-15 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150715121227/http://phtv.ifeng.com/phoenixtv/72999905567703040/20061211/907524.shtml}}</ref>。
* [[田中俊明 (歴史学者)|田中俊明]]は、「ここは、[[朝鮮民族]]の始祖とされる檀君の故地でもある。近年、その東の江東で『檀君陵』が発掘・整備され、その実在化が進んでいるが、明確な記録による限り、天帝の子と熊女との間に生まれた神人であり、[[神話]]として受け取るしかない」と述べている<ref>{{Cite book|和書|author=田中俊明|authorlink=田中俊明 (歴史学者)|date=1999|title=朝鮮地域史の形成|series=世界歴史|publisher=[[岩波書店]] |ISBN=978-4000108294 |page=148}}</ref>。
* [[岡田英弘]]は、「[[朝鮮半島|韓半島]]では、最初の歴史書『[[三国史記]]』から約100年後の13世紀になって、『[[三国遺事]]』という本が書かれた。これは、[[一然]]という坊さんが書いた本だが、このなかに、檀君という朝鮮の建国の王の神話があらわれてくる。この檀君は、[[天帝]]の息子で、それが地上に天下って、中国神話の[[堯|帝堯]]と同時代に朝鮮に君臨し、1500年間在位して、1908歳の長寿を保ったということになっている。ご記憶の方もあるかと思うのだが、北朝鮮の[[金日成]]主席は、1994年7月8日に死んだ。その直前、この檀君の墓が北朝鮮で発見されたという報道があった。墓のなかには、身長が3メートルぐらいで、玉のように白くて美しい、巨大な人骨があったという。当時、[[朝鮮民主主義人民共和国]]が国力を傾けて、莫大な金をかけて檀君陵を建造したが、陵ができ上るのとほとんど同時に、金日成が死んでしまった。なぜ、神話中の登場人物である、檀君の遺骨をわざわざ見つけたか。それは北朝鮮の国是である[[主体思想]]のせいなのだ。朝鮮の起源は、中国に匹敵するぐらい古い。しかも、中国文明とは無関係に成立していたんだ、ということを言いたいがために、そういうものをつくったのだ」と評する<ref name="岡田英弘">{{Cite book|和書|author=岡田英弘|authorlink=岡田英弘|date=2001-02-20|title=歴史とはなにか|series=[[文春新書]]155|publisher=[[文藝春秋]]|isbn=4-16-660155-5|pages=130-131}}</ref>。

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