[[File:were1.png|thumb|700px|ハイヌウェレ・ラビエ神話の変化1]]
[[File:were2.png|thumb|650px|ハイヌウェレ・ラビエ神話の変化2]]
[[File:sati1.png|thumb|700px750px|表1表1:神話のプロットの変遷1]][[File:sati2.png|thumb|750px|表2:神話のプロットの変遷2]]
イェンゼンの解釈は漠然とし過ぎていると考える。「二種の面相」とは「月」と「イモ」のことなのだろうか? しかし、物語はそのような単純な内容ではない。ムルア・サテネは「バナナの女神」でもあるのだから、ムルア・サテネとハイヌウェレとラビエが「同じ者」であるならば、少なくとも彼女たちは「月」と「イモ」と「バナナ」の三相があるはずである。それなのに、バナナからココヤシが生まれたり、動物から植物が生まれたり、単に「三相」だけでは済まない多彩な要素を含みながら物語は展開する。