<!--のちの節で出典を挙げたので、概要では読みやすさのため出典を省略した-->和歌山県北東部、高野山北西の天野盆地に鎮座する。空海が金剛峯寺を建立するにあたって丹生都比売神社が神領を寄進したと伝えられ、古くより高野山と深い関係にある神社である。神社背後の尾根上には高野山への表参道である高野山町石道(国の史跡、世界遺産)が通り、丹生都比売神社は高野山への入り口にあたることから、高野山参拝前にはまず丹生都比売神社に参拝する習わしであったという。丹生都比売神社自体も高野山からの影響を強く受け、境内には多くの仏教系の遺跡・遺物が残る。和歌山県・奈良県を主とした各地では、高野山の荘園に丹生都比売神社が勧請された関係で、丹生都比売神社の分霊を祀る神社の分布が知られる。
祭神は次の4柱<ref>祭神は[http://www.niutsuhime.or.jp/gosaijin.htm ご祭神・ご神徳](公式サイト)による。</ref>。これら4神は「四所明神」とも総称される。
* 第一殿:丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)
*: 通称「丹生明神」。古くより祀られていた神。
* 第二殿:高野御子大神(たかのみこのおおかみ)
*: 通称「狩場明神」。高野山開創と関係する神。
* 第三殿:[[大宜都比売|大食津比売大神]](おおげつひめのおおかみ)
*: 通称「気比明神」。承元2年(1208年)に氣比神宮(福井県敦賀市)からの勧請と伝える<ref group="注" name="氣比神宮">ただし氣比神宮の祭神は伊奢沙別命であり、大食津比売神は祀られていない。</ref>。
* 第四殿:市杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ)
*: 通称「厳島明神」。第三殿と同年に厳島神社(広島県廿日市市)からの勧請と伝える。
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