* ギリシャのテーベ。アポローン・イスメニウスに捧げられたと思われる最古の神殿は、紀元前9世紀に建てられたもので、曲線的な建物だったようだ。ドーリア式神殿は紀元前7世紀初頭に建てられたが、小さな部材がいくつか見つかっている<ref>William Dinsmoor (1950),''The architecture of Ancient Greece'', p. 218, ISBN:0-8196-0283-3</ref>。9年ごとにアポローン・イスメニウス(またはガラクシウス)を称えるダフネフォリアという祭りが行われた。人々は月桂樹の枝(ダフナイ)を持ち、行列の先頭には「ダフネフォロス」と呼ばれる若者(アポロンの選帝侯)が歩いていた<ref name="William Smith 1875. p. 384">William Smith.'' A Dictionary of Greek and Roman Antiquities'', John Murray, London, 1875. p. 384</ref>。
* エレトリア。ホメロスのアポローン讃歌によると、神は神託を行う場所を求めて平原に到着した。最初のアポローン神殿ダフネフォロス(Daphnephoros)は、「月桂樹を運ぶアポローン」、つまり「ダフネを運び出す」もので、紀元前800年のものとされている。神殿は曲線的なヘカトンベドンであった。小さな建物には、最初の建物に使用された月桂樹の枝の基部が保管されていた。紀元前7世紀には、幾何学的な前身となる神殿の上に木製の柱の内列を持つ、おそらく周縁的な別の神殿が建設された。 紀元前510年頃に再建されたもので、基壇の大きさは21,00×43,00m、基壇の数は6×14であった<ref>[http://odysseus.culture.gr/h/2/eh251.jsp?obj_id=1689 Hellenic Ministry of culture, Temple of Apollo Daphnephoros] , https://web.archive.org/web/20140912212901/http://odysseus.culture.gr/h/2/eh251.jsp?obj_id=1689, 12 September 2014</ref><ref>Rufus B. Richardson, "A Temple in Eretria" ''The American Journal of Archaeology and of the History of the Fine Arts'', '''10'''.3 (July – September 1895:326–337)</ref> 。
* ドレロス(クレタ島)。アポローン・デルフィニオス神殿は、紀元前7世紀、あるいは紀元前8世紀中頃のものであろう。