パーンは素朴な神であるため、神殿などの建造物ではなく、アテネのアクロポリスの北斜面にあるような洞窟や洞窟などの自然の中に祀られた。これらは、しばしば「パーンの洞窟」と呼ばれた。例外は、ペロポネソス半島南西部のネダ川峡谷にあるパーンの神殿(その遺跡は現在も残っている)と、古代エジプトのアポロノポリス・マグナのパーンの神殿だけである<ref>Horbury William, Jewish Inscriptions of Graeco-Roman Egypt, 1992, Cambridge University Press, Cambridge, England, isbn:978-0-521-41870-6, page208, https://books.google.com/books?id=cCRC-wTphoYC&pg=PA208</ref>。紀元前4世紀、パンはパンティカパイオン(Pantikapaion)のコインに描かれていた<ref>Sear, David R. (1978). ''Greek Coins and Their Values ''. Volume I: Europe (pp. 168–169). Seaby Ltd., London. ISBN:0 900652 46 2</ref>。
バニヤスにある400年頃のビザンチン様式の教会を発掘していた考古学者が、教会の壁の中から2〜3世紀のギリシャ語の碑文が刻まれたパーン神の祭壇を発見した。