バズヴ
ナビゲーションに移動
検索に移動
概要
バズヴの名は「烏」を意味し、しばしば彼女は物語の中でズキンガラスの姿をとって現れる。バズヴ・カタ(Badhbh Cath)とも呼ばれ、こちらは「戦いのカラス」を意味する。バズヴ・カタと名前の似た神カトゥボドゥア(Cathubodua)に捧げられた碑文が大陸で発見されているが[1]、この神とバズヴとは同源の可能性があると考えられている[2]。
彼女はCalatin、あるいはエルンワス(Ernmas)の娘である。夫はネード(Neit)であるが、時にテスラ (ケルト神話)(Tethra)ともされる[2]。
後代の物語では彼女は戦場で死を予知する神だとされるが、こうした特徴からバンシーとの共通点がしばしば指摘される[3][2]。
バズヴと三相一体の女神
バズヴ、モリガン、マッハ、ネヴァンらの女神は三相一体を成す。数が合わないが、バズヴと同様にネードの妻だとされるネヴァンは、バズヴと別の神ではなくその一面であると解釈される[2]。エヴァンス・ウェンツはモリガンやマッハもバズヴの持つ一面であるとしている[4]。
参考文献
- Wikipedia:バズヴ(最終閲覧日:23-02-04)
- MacKillop James, A Dictionary of Celtic Mythology, 2004, Oxford University Press, isbn:9780198609674
- Evans-Wentz Walter, Walter Evans-Wentz, The Fairy-Faith in Celtic Countries, 1911, Oxford University Press