秋鹿神社

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秋鹿神社(あいかじんじゃ)は島根県松江市秋鹿にある神社である。

『出雲国風土記』所載だが、神祇官不在社で、『風土記』の最後に記されている。秋鹿郡名の由来である神社だが、風土記の頃には、すでに小社となっていたと思われる。

概要

秋鹿日女命(あひかひめのみこと)。

創祀年代は不詳。御井神社(罔象女命)、八幡宮(誉田別命)を合祀している。

境内社

  • 星宮社(皇之命)
  • 舟子神社(猿田彦命)
  • 杉尾神社(豊受姫命)
  • 朝山十九社(八百萬神)

祭礼

例祭日は4月10日である。旧暦10月1日~10日には神在祭が行われ、ここに集まった神々は11日に出雲大社に向かうという[1]

私的考察

祭神は「雲井瀧明神」とあり、境内内に星宮社(皇之命)があることから、星女神であり、かつ水神だったのではないか、と推察する。神戸川の上流に肥長比売を祀る富能加神社があるが、富能加比売命を祀るのは星神社であって、富能加比売命と肥長比売は星女神と考えられる。おそらく、富能加比売命、肥長比売眞玉著玉之邑日女命は同じ星女神であって「眞玉」とは星のことなのではないだろうか。

この女神が特定の星や星座に比定できるのか、漠然と「星」を指すのかは判然としない。「雲井瀧」という名からは「天の川」が連想されるように思う。一方「朝」ということを強調すれば「明けの明星」でも良いように思うからである。

境内内に星宮社があることからも、星神信仰があったことが分かる。「皇之命」とは夫の大国主命のことなのではないだろうか。

参考文献

  • 秋鹿神社、玄松子(最終閲覧日:25-01-06)
    • 関和彦『『出雲国風土記』註論』 2006年 明石書店 ISBN 4-7503-2376-4
    • 白井永二・土岐昌訓編『新装普及版 神社辞典』 1997年 東京堂出版 ISBN 4-490-10474-X

関連項目

  • 井氷鹿:同じ女神ではないだろうか。

脚注