宇須多伎比売命

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宇須多伎比売命(うすたきひめのみこと)とは、奈良県高市郡明日香村大字稲淵字宮山にある飛鳥川上坐宇須多伎比賣命神社の祭神である。

概要

『五郡神社記』によると、臼瀧姫とは下照姫命のこと。『古史傳』『日本書紀傳』『祝詞講義』によると、宗像神とのことである。  

祀る神社

飛鳥川上坐宇須多伎比賣命神社

祭神の宇須多伎比売命は、飛鳥坐神社の裔神とされ、神社東方の大字畑には「ウスタケ」の小字が残っている。背後の宮山が神体山である。

鎮座地稲淵は、皇極天皇が雨乞いをした南淵の河上で神社北方に南淵山があるらしい。

明治初年まで雨乞いのナデモ踊「本なもで」が興行されていた。

南淵の雨乞い

皇極紀元年(642年)のこと、雨乞いのため、祝部(はふりべ)の教えに従い牛馬を殺して生贄とし神に祈ったが効果が無かったので、七月二十七日、蘇我蝦夷が百済大寺で仏式による雨乞いを行う。しかし、これは小雨に終わった。同年八月一日、皇極天皇が雨乞いを行っている。「天皇、南淵(みなぶち)の河上に幸(いでま)して、跪(ひざまづ)きて四方(よも)を拝む。天を仰ぎて祈(こ)ひたまふ。即ち雷なりて大雨ふる。遂に雨ふること五日。あまねく天下を潤す。」(日本書紀)とある。皇極天皇が雨乞いをした場所「南淵の河上」とは、当神社の可能性が高いとのこと。

参考文献

関連項目

脚注