上山文化

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太陽が描かれた世界最古の彩色土器[1]。紀元前8000年頃

中国浙江省(Zhejiang)金華市(Jinhua)浦江県(Pujiang)で、2000年に発見された。新石器時代の文化である。紀元前8000年-6500年。

遺跡群からは大量の初期稲作の遺構が見つかっており、これは今から8500~1万年あまり前に、昔の人がここで野生の水稲を順化させていたことを示す。最も古い炭化イネは1万年余り前のものだと確認され、出土したイネの収穫から加工、食用に至る一連の遺物から、同遺跡が世界で最も古い稲作の遺構であるとされている。また、上山文化は人類の定住の始まりを示している。

研究の結果、見つかったのは世界最古の彩色土器であり、建物は中国最古の村落のものと判断された。現地は世界最古の水稲栽培の地との結論が出された。発見された稲穂の軸は、野生の品種と人が栽培する品種の両方の特徴を持っていた。そのため、栽培されていた稲は品種選択の初期段階にあったと判断された。

上山文化では、イネやハトムギを主原料、その他の植物の塊茎(かいけい)を補助原料として酒を醸造していた。

埋葬も行われるようになった。

橋頭遺跡では、人工的な環濠を持つ中心の土台が発見され、これが早期の環濠集落であることが確認された。

民俗学的指摘考察

上山文化は太陽信仰があり、祭祀も存在したことがうかがえる文化である。また、酒作りも開始されていた。

また、環濠集落があったことから、すでに略奪者という者が存在していたことが窺える。人類の文明の歴史は略奪者との戦いの歴史ともいえるのではないだろうか。

関連リンク

参考文献等

上山文化は稲作の起源、定住の起源を考える上で、とても重要である。資料が乏しいので、関連リンクのまとめも兼ねる。

  • 浙江省で発見の「世界最古の米粒」の意義とは?―専門家が「何が起こったか」を解く, exciteニュース, Record China, 最終閲覧日:2022年3月7日 より引用