玉依姫
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↑ 女亀山(めんがめやま)<標高830m>、飯南さとやまにあ、一般社団法人飯南町観光協会(最終閲覧日:24-12-08)
↑ 島根県の山紀行(石見地方)
玉依姫(たまよりびめ)は賀茂氏の女神で、賀茂別雷命の母神と言われる。火雷神が夫とされる。
山城国風土記
『山城国風土記』逸文には、賀茂別雷命について次のような記述がある。賀茂建角身命(賀茂御祖神社の祭神)の娘の玉依姫(同じく賀茂御祖神社の祭神)が石川の瀬見の小川(賀茂川)で遊んでいたところ、川上から丹塗矢が流れてきた。
それを持ち帰って寝床の近くに置いたところ玉依姫は懐妊し、男の子が生まれた。これが賀茂別雷命である。賀茂別雷命が成人し、その祝宴の席で祖父の賀茂建角身命が「汝の父と思はむ人に此の酒を飮ましめよ(お前のお父さんにもこの酒をあげなさい)」と言ったところ、賀茂別雷命は屋根を突き抜け天に昇っていったので、この子の父が神であることがわかったという。丹塗矢の正体は乙訓神社の火雷神であったという。
賀茂建角身命には玉依日子(たまよりひこ)と玉依日売(たまよりひめ)の2柱の御子神がいた。玉依日子は賀茂県主の祖となった。
女亀山伝承
女亀山(めんがめやま)は島根県赤来町と広島県作木村の県境にあり、山域は島根県自然環境保全地域に指定されている。標高は830m、山頂付近には西日本屈指の大径を誇るブナの自然林が残っている[1]。
女亀山「丹塗箭神話」。女亀山(めんがめやま)は元は女神山で、神が亀となったようである。本谷山(箭山)と同じ次のような丹塗矢神話を伝える。賀茂建角身神の娘、玉依姫命がこの山に坐し、遊びに箭山の麓に行かれると、丹塗矢が飛んできた。これを赤穴山に挿したら御子が生まれた。それが賀茂別雷神である。産穴である赤穴が地名赤名の起源である[2]。(最終閲覧日:24-12-08)
関連項目
- 阿遅鉏高日子根神:父神とされる。