賀茂別雷命
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↑ 籠神社 (改訂)、かむながらの道 ~天地悠久~(最終閲覧日:24-12-22)
賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)は、神道の神である。
概要
賀茂別雷神社(上賀茂神社)の祭神であり、各地の加茂神社(賀茂神社・鴨神社)で祀られる。
古事記と日本書紀には登場しない。室町時代の『賀茂之本地』では記紀に出てくる阿遅鉏高日子根神と同一視されている。
籠神社の秘伝では天火明命と同じ神とのことである[1]。
『山城国風土記』逸文には、賀茂別雷命について次のような記述がある。賀茂建角身命(賀茂御祖神社の祭神)の娘の玉依姫(同じく賀茂御祖神社の祭神)が石川の瀬見の小川(賀茂川)で遊んでいたところ、川上から丹塗矢が流れてきた。
それを持ち帰って寝床の近くに置いたところ玉依姫は懐妊し、男の子が生まれた。これが賀茂別雷命である。賀茂別雷命が成人し、その祝宴の席で祖父の賀茂建角身命が「汝の父と思はむ人に此の酒を飮ましめよ(お前のお父さんにもこの酒をあげなさい)」と言ったところ、賀茂別雷命は屋根を突き抜け天に昇っていったので、この子の父が神であることがわかったという。丹塗矢の正体は乙訓神社の火雷神であったという。
火雷神と同一とされる火雷大神は葛城では葛木坐火雷神社に、笛吹神社の祭神で、笛吹連の祖と言われる天香山命と共に祀られている。葛木坐火雷神社では玉依姫は祀られていないようである。
俗説
なお、賀茂別雷命の出生についての話と同様の話が『古事記』(大物主神と比売多多良伊須気余理比売)や『秦氏本系帳』(阿礼乎止女と大山咋神)にもあり、特に後者の話と混同されて、「賀茂別雷命の父は松尾大社の大山咋神である」とする話も流布している。
参考文献
- Wikipedia:賀茂別雷命(最終閲覧日:24-11-15)