「浦島太郎」の版間の差分
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=== 出典 === | === 出典 === | ||
− | + | <ref name="akahon-text">赤本絵本(明治20年代)ABC本の校訂テキスト。</ref><ref>林, 2001, p84-85</ref><ref>林, 2019, p29-31</ref> | |
− | <ref name="akahon-text">赤本絵本(明治20年代)ABC本の校訂テキスト。 | ||
− | <ref name=akiya> | + | <ref name=akiya>秋谷治, https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8099364, 浦島太郎:怪婚譚の流れ (御伽草子の世界<特集>) : (作品論的アプローチ), 国文学 解釈と教材の研究, 学灯社, issn:04523016, 1977-12-00, volume22, issue16, p102-103, naid:40001351057, 太郎の訪れた異郷が竜宮というのは御伽草子が初出である</ref> |
− | <ref name="brauns-tr"> | + | <ref name="brauns-tr">David August Brauns, Uraschimataro, Japanische Märchen und Sagen, Leipzig, Wilhelm Friedrich, 1885, https://books.google.com/books?id=Y3TEiotn1QEC&pg=PA59, p59-68</ref> |
<ref name=fujisawa>{{citation|和書|last=藤沢 |first=衛彦 |author-link=藤沢衛彦 |title=日本民俗伝説全集 |volume=9 |publisher=河出書房 |year=1956 |url=https://books.google.com/books?hl=ja&id=r4UHAQAAMAAJ |page=83}}</ref> | <ref name=fujisawa>{{citation|和書|last=藤沢 |first=衛彦 |author-link=藤沢衛彦 |title=日本民俗伝説全集 |volume=9 |publisher=河出書房 |year=1956 |url=https://books.google.com/books?hl=ja&id=r4UHAQAAMAAJ |page=83}}</ref> |
2024年12月19日 (木) 14:46時点における版
浦島太郎(うらしまたろう)は、日本の伽話(おとぎばなし)、及びその伽話内の主人公名。
一般に知られるあらすじでは、亀を助けた報恩として浦島太郎が海中に連れて行かれ、龍宮(竜宮)で乙姫らの饗応を受ける。帰郷しようとした浦島太郎は、「開けてはならない」と念を押されつつ玉手箱を渡される。帰り着いた故郷では、龍宮で過ごしたと感じたより遥かに長い年月が経っており、失意の余り玉手箱を開けてしまった浦島太郎は、年老いた鶴、または人間の年寄りに化するというものである。
浦島子伝説が原話とされ、古くは上代の文献(『日本書紀』『万葉集』『丹後国風土記逸文』)に記述が残る。それらは、名称や設定が異なり、報恩の要素も欠け、行き先は「龍宮」ではなく「蓬萊(とこよのくに)」なので、異郷淹留譚(仙境淹留譚)に分類される。
日本各地には、浦島太郎が居たと伝える伝承や縁起譚があり、浦島の名の出ない類話も存在する。
概要
現代において、日本で広く普及する浦島太郎の御伽話は、明治から昭和にかけて読まれた国定教科書版に近い内容である。これは童話作家の巖谷小波が1896年に発表した『日本昔噺』版に、生徒向けに手を加えて短縮したもので、玉手箱を開けて老人化してしまうことで約束を破ると悪いことが起こると伝えようとしたためである[1]。
上代の原話では「浦島子」(浦島子伝説)で、万葉、日本書紀、丹後国風土記に記述がある。異界は龍宮でなく蓬山(蓬萊山)・常世(とこよ)の併称で呼ばれる。
現代版にみられる「竜宮」「乙姫」「玉手箱」などの呼称や、浦島が亀を買いとって助ける設定は、中世の御伽草子に由来するが、版本として知名度が高い御伽文庫版のそれではなく、異本(I類系)に見られる。浦島子伝説では、「蓬萊(とこよのくに)」の名のない女性が「玉匣(たまくしげ)」を渡す。しかし海上の竜宮図を使いながら、文章では海底であるとする江戸時代の戯作(1782年)やテンプレート:Refn
参照文献
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- 林晃平 『浦島伝説の研究』 おうふう ISBN 4273031531
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- テンプレート:Citation (テンプレート:青空文庫)
- テンプレート:Citation; 他蔵本 @ Library of Congress
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- 三舟隆之『浦島太郎の日本史』歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、2009年 ISBN 9784642056854
関連項目
外部リンク
注釈
脚注
- ↑ フジテレビトリビア普及委員会, 2004 , トリビアの泉〜へぇの本〜 5, 講談社