「阿陀加夜努志多伎吉比売」の版間の差分
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2024年12月19日 (木) 13:14時点における版
アダカヤヌシタキキヒメ(阿陀加夜努志多伎吉比売、阿陀加夜奴志多岐喜比賣)は、日本神話に登場する神。
概要
『出雲国風土記』神門郡の多伎郷条に登場し、親神にオオナモチが伝わる。他には見られない[1][2][3]。島根県松江市東出雲町にある出雲郷(あだかや、あだかえ、あだかい)の地の神とされる[4][5][6]。
記述
出雲国風土記
神門郡
多伎郷。郡家の南西二十里にある。所造天下大神の御子である阿陀加夜努志多伎吉比売命が、ここにいらっしゃる。よって、この地を多吉と言うようになった。神亀三年に字を多伎とした。[7]
考証
『出雲国風土記』意宇郡に不在神祇官社として阿太加夜社が記載されており[8]、前掲の神門郡の記述と関連付けて考察されている。神名は意宇郡にある出雲郷の守護神だった後、多伎に来て鎮座された神の意であるとされ[9][10]、阿陀加夜の努志(主)・多伎吉の比売([姫)と区分できることから、主を称する阿陀加夜の方が本拠地であると考えられている[11]。カヤの語から『延喜式』巻八に収録されている祝詞「出雲国造神賀詞」に見えるカヤナルミ(賀夜奈流美命)と同一神とする説があり[12][13][14]、さらに阿陀加夜努志をカムヤタテヒメ(神屋楯比売)の名から取った大高屋主の意、多伎吉比売を高比売と同義と見て、シタテルヒメとも同一神であるとする説も提示されている[15][16]。
祀る神社
- 阿陀萱神社(鳥取県米子市橋本) - 主祭神テンプレート:Unbulleted list
- 阿太加夜神社(島根県松江市東出雲町出雲郷) - 主祭神テンプレート:Unbulleted list
- 多伎藝神社(島根県出雲市多伎町口田儀) - 主祭神テンプレート:Unbulleted list
- 多伎支神社(島根県出雲市多伎町口田儀) - 祭神テンプレート:Unbulleted list
- 多伎神社(島根県出雲市多伎町多岐) - 主祭神テンプレート:Unbulleted list
- 市森神社(島根県出雲市稗原町) - 主祭神テンプレート:Unbulleted list
脚注
注釈
出典
- ↑ 中村, 2015, p137, 194-196, 277
- ↑ 植垣, 1997, p231
- ↑ 島根県古代文化センター, 2014, p169
- ↑ 島根県古代文化センター, 2014, p169
- ↑ 加藤, 1962, p359-360
- ↑ 関, 1999, p29-31, 73-74
- ↑ 中村, 2015, p137, 194-196, 277
- ↑ 中村, 2015, p137, 194-196, 277
- ↑ 島根県古代文化センター, 2014, p169
- ↑ 加藤, 1962, p359-360
- ↑ 関, 1999, p29-31, 73-74
- ↑ 鈴木, 1940, p557-558
- ↑ 敷田, 1895, loc:13丁
- ↑ 次田, 2008, p534
- ↑ 鈴木, 1940, p557-558
- ↑ 次田, 2008, p534
参考文献
- テンプレート:Cite book
- テンプレート:Cite book
- テンプレート:Cite book
- テンプレート:Cite book
- テンプレート:Cite book
- 市森神社 - 神社詳細 | 島根県神社庁.{{{date}}} - via {{{via}}}.
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- テンプレート:Cite journal
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- テンプレート:Cite book
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関連項目
- トリナルミ - 他にカヤナルミと同一神とする説がある神。