「夏の建国神話」の版間の差分

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<blockquote>昔、夜に太陽が現れたり、火の雨が降る、といった天変地異があって干ばつが起きた。これは火雷神である帝俊が起こしたものである。火雷神は人類に対して怒りを感じていたのだ。そこに人類を救うために、水雷神である犬龍の槃瓠が現れた。槃瓠は大地を冷やし、火を消すために大量の水を使った。敵は槃瓠を攻撃するために「犬龍が人類を滅ぼすような大洪水を起こした。」と悪口を言った。夜に現れた太陽は邪魔なので槃瓠が弓で射落とした。だけど、帝俊と槃瓠との争いで、あちこちで災害が起きたため、五穀は実らなくなった。帝俊はこれをミャオ族のせいだと言い張った。</br>
 
<blockquote>昔、夜に太陽が現れたり、火の雨が降る、といった天変地異があって干ばつが起きた。これは火雷神である帝俊が起こしたものである。火雷神は人類に対して怒りを感じていたのだ。そこに人類を救うために、水雷神である犬龍の槃瓠が現れた。槃瓠は大地を冷やし、火を消すために大量の水を使った。敵は槃瓠を攻撃するために「犬龍が人類を滅ぼすような大洪水を起こした。」と悪口を言った。夜に現れた太陽は邪魔なので槃瓠が弓で射落とした。だけど、帝俊と槃瓠との争いで、あちこちで災害が起きたため、五穀は実らなくなった。帝俊はこれをミャオ族のせいだと言い張った。</br>
  
ミャオ族は龍犬槃瓠の孫だった。ミャオ族のおばあさんは帝俊の妹の蛙姫だ。蛙姫には親の決めた饕餮という婚約者がいた。饕餮は帝俊と蛙姫の従兄弟だった。ところが龍犬槃瓠が蛙姫を好きになってしまった。こっそり蛙の姿に変身して蛙姫のところに忍んできた槃瓠は、姫を盗み出し二人は駆け落ちしてしまった。二人からは鶏娘のバロンと雄鶏息子のダロンが生まれた。ミャオ族はバロンとダロンの子供たちだったのだ。</blockquote>
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ミャオ族は龍犬槃瓠の孫だった。ミャオ族のおばあさんは帝俊の妹の蛙姫だ。蛙姫には親の決めた饕餮という婚約者がいた。饕餮は帝俊と蛙姫の従兄弟だった。ところが龍犬槃瓠が蛙姫を好きになってしまった。こっそり蛙の姿に変身して蛙姫のところに忍んできた槃瓠は、姫を盗み出し二人は駆け落ちしてしまった。二人からは鶏娘のバロンと雄鶏息子のダロンが生まれた。ミャオ族はバロンとダロンの子供たちだったのだ。</br>
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蛙姫を盗み出した槃瓠のことを帝俊は嫌いだったが、更に嫌われるような事件があった。昔の天は、「人身御供を立てて、生け贄の肉の半分を天と人類で分け合って食べ、残りの半分を種と一緒に畑にまく。」という祭を人類に行わせていた。種は天がその身の一部を削って人々に分け与えたものなのだ。お返しに天が太れるように人類の肉を天に返さなければいけない。天の子たちである種がちゃんと目を覚まして太れるように、種にも人肉を食わせないといけない、とされていた。龍犬槃瓠は、人身御供として殺される人々を哀れみ、人身御供の祭祀をやめ、人を食うこともやめるようにと言った。ミャオ族が祖父の槃瓠の味方をしたので、人の肉を食べてまく祭祀は中止になった。帝俊は人肉を食べられなくなり、腹が減ったので干ばつを起こしたのだ。そのせいで五穀は実らず、災害が起きたのに、帝俊は</br>
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「五穀が実らなくなったのは槃瓠の味方をしたミャオ族が、天への祭祀を中止したからだ。槃瓠とミャオ族を殺して、祭祀を再開しなければいけない。」</br>
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と言ったのだ。</br></blockquote>
  
 
== 具体例 ==
 
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2024年11月9日 (土) 14:54時点における版

夏の建国神話を考察してみたい[私注 1]

『墨子』五巻には夏と三苗ミャオ族[注釈 1] に関する伝説が記載されている。

三苗(サンミャオ)時代に、夜に太陽が現れ、血の雨が三日間降った。龍が寺に現れ、犬は通りで吠えた。夏の水は氷になり、大地は裂け、水が噴き出した。五穀は変異した。天はミャオ族に克服を課した。雷が連続し、鳥をともなった者がミャオ族の指導者を射た。後、夏王朝は建国した(wikipedia:夏 (三代)より)。

もっと深く再現してみよう

例えば「鳥をともなった者がミャオ族の指導者を射た」とあるが、誰が射たのか分からない、ということになる。これをもう少し詳しく書き加えて、整理したいと考える。

昔、夜に太陽が現れたり、火の雨が降る、といった天変地異があって干ばつが起きた。これは火雷神である帝俊が起こしたものである。火雷神は人類に対して怒りを感じていたのだ。そこに人類を救うために、水雷神である犬龍の槃瓠が現れた。槃瓠は大地を冷やし、火を消すために大量の水を使った。敵は槃瓠を攻撃するために「犬龍が人類を滅ぼすような大洪水を起こした。」と悪口を言った。夜に現れた太陽は邪魔なので槃瓠が弓で射落とした。だけど、帝俊と槃瓠との争いで、あちこちで災害が起きたため、五穀は実らなくなった。帝俊はこれをミャオ族のせいだと言い張った。

ミャオ族は龍犬槃瓠の孫だった。ミャオ族のおばあさんは帝俊の妹の蛙姫だ。蛙姫には親の決めた饕餮という婚約者がいた。饕餮は帝俊と蛙姫の従兄弟だった。ところが龍犬槃瓠が蛙姫を好きになってしまった。こっそり蛙の姿に変身して蛙姫のところに忍んできた槃瓠は、姫を盗み出し二人は駆け落ちしてしまった。二人からは鶏娘のバロンと雄鶏息子のダロンが生まれた。ミャオ族はバロンとダロンの子供たちだったのだ。

蛙姫を盗み出した槃瓠のことを帝俊は嫌いだったが、更に嫌われるような事件があった。昔の天は、「人身御供を立てて、生け贄の肉の半分を天と人類で分け合って食べ、残りの半分を種と一緒に畑にまく。」という祭を人類に行わせていた。種は天がその身の一部を削って人々に分け与えたものなのだ。お返しに天が太れるように人類の肉を天に返さなければいけない。天の子たちである種がちゃんと目を覚まして太れるように、種にも人肉を食わせないといけない、とされていた。龍犬槃瓠は、人身御供として殺される人々を哀れみ、人身御供の祭祀をやめ、人を食うこともやめるようにと言った。ミャオ族が祖父の槃瓠の味方をしたので、人の肉を食べてまく祭祀は中止になった。帝俊は人肉を食べられなくなり、腹が減ったので干ばつを起こしたのだ。そのせいで五穀は実らず、災害が起きたのに、帝俊は

「五穀が実らなくなったのは槃瓠の味方をしたミャオ族が、天への祭祀を中止したからだ。槃瓠とミャオ族を殺して、祭祀を再開しなければいけない。」

と言ったのだ。

具体例

  • 后夔:羿によって妻を奪われ殺された。夔家の祭祀が絶えたという[1]
  • 饕餮:炎帝型神の原型
  • 伯封:豚をトーテムに持つ。

関連項目

私的注釈

  1. 結局これをやる羽目に・・・(2024-11-09)
  1. 現代のミャオ族と、先史時代の伝説に記載された三苗や、楚や呉を構成した民族との関連性はまだ確定していない(要出典、2016-09-09)。
  1. 『春秋左氏伝』昭公二十八年「昔有仍氏生女、黰黒而甚美、光可以鑑。名曰玄妻。楽正后夔取之、生伯封。実有豕心、貪惏無饜、忿纇無期、謂之封豕。有窮后羿滅之、夔是以不祀」