「受罰女神」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
| (同じ利用者による、間の5版が非表示) | |||
| 1行目: | 1行目: | ||
| − | '''受罰女神''' | + | '''受罰女神'''（じゅばつめがみ）とは管理人が作り出した'''造語'''である。 |
| − | + | 世界各地の神話の中には様々な「罰を受ける女神」が登場する。その理由は様々で、禁忌を破って罰を受けるもの、一般的な公序良俗等に反して罰を受けるもの、理由がないもの、など様々である。話によって、誰かに助けられる者、自分で罰を逃れる者、死に至る者、死んで別の者に化生する者、と結末も様々である。 | |
これらの女神は「下位の女神」が多い、と感じるが、その出自も、生贄として捧げられた者が神格化されたもの、元から神話世界で「下位の女神」であったもの、元は「上位の女神」であったものの性質が転落したもの、など様々である。 | これらの女神は「下位の女神」が多い、と感じるが、その出自も、生贄として捧げられた者が神格化されたもの、元から神話世界で「下位の女神」であったもの、元は「上位の女神」であったものの性質が転落したもの、など様々である。 | ||
| 9行目: | 9行目: | ||
== 分類 == | == 分類 == | ||
=== １．禁忌型 === | === １．禁忌型 === | ||
| − | * [[青ひげ]] | + | * [[青ひげ]]：フランス。女主人公は夫の定めた禁忌を破って殺されそうになる。 |
| − | === | + | === ２．生贄型 === |
| − | * [[阿加流比売神]] | + | * [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=119 紡錘むすめ]：コミ共和国。単純に生贄に求められているため殺されそうになる。'''呪的逃走'''を伴う。[[小さ子]]であり、紡錘は織物に関するものであるため、上位の女神の地位が転落した起源があることも伺わせる。 |
| + | |||
| + | === ３．夫の暴力型 === | ||
| + | * [[阿加流比売神]]：日本。夫自身に起因する暴力（暴力が夫からの'''罰'''といえる）から「'''逃げだす'''<ref group="私注">女神が自ら進んで積極的に'''夫'''から「'''逃げ出す'''」話は、やや特殊なパターンではないか、と思う。夫に女神を害する気持ちがあるかもしれないが、女神自身も夫から心が離れているといえる。夫を愛していて別れたくない、と思えば、多少暴力を振るわれても逃げ出したりしないのが女性というものではないだろうか。</ref>」。[[逃走女神]]。 | ||
| + | |||
| + | == 関連項目 == | ||
| + | * [[逃走女神]] | ||
| + | |||
| + | == 私的注釈 == | ||
| + | <references group="私注"/> | ||
{{デフォルトソート:しゆはつめかみ}} | {{デフォルトソート:しゆはつめかみ}} | ||
[[Category:受罰女神|*]] | [[Category:受罰女神|*]] | ||
[[Category:ロマンス神話]] | [[Category:ロマンス神話]] | ||
| + | [[Category:東欧神話]] | ||
[[Category:日本神話]] | [[Category:日本神話]] | ||
2022年9月26日 (月) 01:23時点における最新版
受罰女神（じゅばつめがみ）とは管理人が作り出した造語である。
世界各地の神話の中には様々な「罰を受ける女神」が登場する。その理由は様々で、禁忌を破って罰を受けるもの、一般的な公序良俗等に反して罰を受けるもの、理由がないもの、など様々である。話によって、誰かに助けられる者、自分で罰を逃れる者、死に至る者、死んで別の者に化生する者、と結末も様々である。
これらの女神は「下位の女神」が多い、と感じるが、その出自も、生贄として捧げられた者が神格化されたもの、元から神話世界で「下位の女神」であったもの、元は「上位の女神」であったものの性質が転落したもの、など様々である。
ただし、彼らは神話・伝承世界で非常に出会う頻度が高いため、できるだけそのパターンを分類し、彼らが何者であるのかを探りたいものである。
分類[編集]
１．禁忌型[編集]
- 青ひげ：フランス。女主人公は夫の定めた禁忌を破って殺されそうになる。
２．生贄型[編集]
３．夫の暴力型[編集]
関連項目[編集]
私的注釈[編集]
- ↑ 女神が自ら進んで積極的に夫から「逃げ出す」話は、やや特殊なパターンではないか、と思う。夫に女神を害する気持ちがあるかもしれないが、女神自身も夫から心が離れているといえる。夫を愛していて別れたくない、と思えば、多少暴力を振るわれても逃げ出したりしないのが女性というものではないだろうか。
