「鶴の恩返し」の版間の差分

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* [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=122 西瓜の種]:ウズベキスタン:前半部分は助けてくれたお礼に鳥が金貨が詰まった西瓜の種をプレゼントしてくれる物語。
  
 
== 関連項目 ==
 
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* 夕鶴 - 柳田國男『全国昔話記録』の第一編『佐渡昔話集』(1932年(昭和7年))中の「鶴女房」(採話者 鈴木棠三 話者 道下ヒメ 相川町史編纂委員会編『佐渡相川郷土史事典』から)を題材にした戯曲
 
* 夕鶴 - 柳田國男『全国昔話記録』の第一編『佐渡昔話集』(1932年(昭和7年))中の「鶴女房」(採話者 鈴木棠三 話者 道下ヒメ 相川町史編纂委員会編『佐渡相川郷土史事典』から)を題材にした戯曲
  
 
== 関連項目 ==
 
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2022年9月11日 (日) 20:24時点における最新版

鶴の恩返し(つるのおんがえし)は、日本の民話。動物報恩譚の一つ。

概要[編集]

一般に「翁が罠にかかった鶴を助け、その鶴が人間の女性に姿を変えて翁とその妻に恩を返す」という筋立てが知られているが、類似する話は日本全国で報告されており、文献・伝承によって細部で差違が見られる。

  • 鶴を助けた人物が翁ではなく若者である。
  • その若者と人間に化けた鶴が世帯を持つ異類婚姻譚である。この類型は「鶴女房(つるにょうぼう)」として知られる。
  • 老夫婦ではなくて、老爺の一人暮らしであった。
  • 鶴は買ってきた糸でなく、自分の羽毛で機を織り、そのせいで日に日に痩せ細る娘を見かね、怪訝に思った翁が、機織りの部屋を覗く
  • 娘が鶴に戻り若者の元を去った後、若者は自分の行いを悔やんで僧となる。

一説には唐代のものとされる「鶴氅裒(かくしょうほう)」の寓話が原型であるという[1]

古今東西に広く見られる「見るなのタブー」をモティーフとした物語の一つでもある。

物語[編集]

昔々、ある所に貧しい老夫婦が住んでいた。ある冬の雪の日、老爺が町に薪を売りに出かけると、猟師の罠にかかった一羽の鶴を見つける。かわいそうに思った彼は、鶴を罠から逃がしてやった。激しく雪が降り積もるその夜、美しい娘が夫婦の家へやってきた。親に死に別れ、会った事もない親類を頼って行く途中、道に迷ったので一晩泊めて欲しいと言う娘を、夫婦は快く家に入れてやる。次の日も、また次の日も雪はなかなか止まず、娘は老夫婦の家に留まっていた。その間、娘は甲斐甲斐しく夫婦の世話をし、彼らを大そう喜ばせた。ある日娘が、顔も知らない親戚の所へ行くより、いっそあなた方の娘にして下さい、と言う。老夫婦は喜んで承知した。

その後も孝行して老夫婦を助けていた娘が、ある日「布を織りたいので糸を買ってきて欲しい」と頼むので老爺が糸を買って来ると、娘は「絶対に中を覗かないで下さい」と夫婦に約束を言い渡して部屋にこもり、三日三晩不眠不休で布を一反織り終わった。「これを売って、また糸を買ってきて下さい」と彼女が夫婦に託した布は大変美しく、たちまち町で評判となり、高く売れた。老爺が新しく買ってきた糸で、娘は2枚目の布を織り、それはいっそう見事な出来栄えで、更に高い値段で売れ、老夫婦は裕福になった。

しかし、娘が3枚目の布を織るためにまた部屋にこもると、初めのうちは辛抱して約束を守っていた老夫婦だが、娘はどうやってあんな美しい布を織っているのだろうと、老妻の方がついに好奇心に勝てず約束を破って覗いてしまった。娘の姿があるはずのそこには、一羽の鶴がいた。鶴は自分の羽毛を抜いて糸の間に織り込み、きらびやかな布を作っていたのである。もう羽毛の大部分が抜かれて、鶴は哀れな姿になっている。驚いている夫婦の前に機織りを終えた娘が来て、自分が老爺に助けてもらった鶴だと告白し、このまま老夫婦の娘でいるつもりだったが、正体を見られたので去らねばならないと言うと、鶴の姿になり、別れを惜しむ老夫婦に見送られ空へと帰っていった。

「鶴の恩返し」譚[編集]

結婚のないタイプ[編集]

類話[編集]

  • 西瓜の種:ウズベキスタン:前半部分は助けてくれたお礼に鳥が金貨が詰まった西瓜の種をプレゼントしてくれる物語。

関連項目[編集]

  • 動物番
  • 夕鶴 - 柳田國男『全国昔話記録』の第一編『佐渡昔話集』(1932年(昭和7年))中の「鶴女房」(採話者 鈴木棠三 話者 道下ヒメ 相川町史編纂委員会編『佐渡相川郷土史事典』から)を題材にした戯曲

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 横井見明, 明治44年(1911年), 源翁和尚と殺生石, 孝子と鶴(鶴氅裒物語), https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/822952/24 , 森江書店, p.50, p18-23