[[ファイル:souryu3.jpg|thumb|350px|図11、龍首紋玉円牌(瑶山遺跡2号墓出土)<ref>[http://www.peoplechina.com.cn/zhuanti/2010-02/23/content_248040.htm 良渚(上) 玉器文化の宝庫]、長江文明を訪ねて、丘桓興=文 劉世昭=写真、人民中国インタ-ネット版(最終閲覧日:22-12-05)</ref>]]
[[ファイル:kaeru2.jpg|thumb|350px|図12、良渚文化玉蛙(现藏南京博物院)<ref>[http://www.nlc.cn/newgtkj/hxyz/yq/201109/t20110921_51689.htm 良渚文化玉蛙]、国图空间、国家图书馆版权所有(最終閲覧日:22-12-05)</ref>]]
[[ファイル:Black_Pottery_He_with_a_Bird-Shaped_Lid1.jpeg|thumb|350px|図13、黒陶(上海博物館)]]
[[File:bc8441674b5a404bbeca3d8b161ca614.jpeg|thumb|500px|図13.<参考>大汶口文化で良く見られる意匠<ref>[https://www.sohu.com/a/380814332_120483119 大汶口陶尊符号正析——揭示四千多年前祖先的奇思妙想]、搜狐号、20-03-17 16:11</ref>]]
[[File:026dai.jpg|thumb|350px|図14.<参考>山東省文物考古研究所・莒県博物館「莒県大朱家村大汶口文化墓葬」『考古学報』1991-2より転載<ref>[http://kohkosai.com/kaisetu/10-daimonkou.htm 大汶口文化(B.C.4300~B.C.2400)]、好古齋、小林松篁氏</ref>]]
'''良渚文化'''(りょうしょぶんか、Liángzhǔ wénhuà、Liangzhu Culture)は、長江文明における一文化。紀元前3500年ころから紀元前2200年ころにみられた。
良渚文化は細工が精巧で、内包が豊かな玉器を特徴としている<ref>[http://www.peoplechina.com.cn/zhuanti/2010-02/23/content_248040.htm 良渚(上) 玉器文化の宝庫]、長江文明を訪ねて、丘桓興=文 劉世昭=写真、人民中国インタ-ネット版(最終閲覧日:22-12-04)</ref>。
黒陶が出土しており、[[大汶口文化]]との関連も示唆される。
== 玉器について ==
図3は鳥形に描かれた獣面紋である。おそらくこれが抽象的な形になっていったものが三叉器で、図4の1,2,3であると考える。この獣面紋は空に飛ぶ鳥のようなものと関連していることが分かる。図3の鳥形の中には「目玉」のような紋が1個描かれただけの獣面紋もある。図6の玉冠形器も、同様に鳥形を示しているのであろう。
古代中国には『太陽は火烏の背に乗って天空を移動する』という神話もある。図5は鳥が日輪を背負って飛んでいるように見え、火烏の神話が良渚文化の時代には既に存在していたことが窺える。図3の3~6も同様に「日輪を乗せている火烏」の可能性があるのではないだろうか。古代中国には『太陽は火烏の背に乗って天空を移動する』という神話もある。図5は鳥が日輪を背負って飛んでいるように見え、火烏の神話が良渚文化の時代には既に存在していたことが窺える。図3の3~6も同様に「日輪を乗せている火烏」の可能性があるのではないだろうか。そして大汶口文化との比較から見ると図5と図13図二は、「鳥が太陽を背負う図」として「同じ意味」を表しているのではないか、と思われる。 また、図6、図7を見ると、巨大な鳥の中に更に獣面紋と2羽の鳥が描かれている。特に図7の双鳥は明らかに「'''烏'''」と思しき鳥である。三足烏は今でも東アジアでは「太陽」と結び付けられる鳥なので、片方は「太陽」に関連するものと思われる。朝鮮には[[細烏女と延烏朗]]という1組の「烏」の名を持つ夫婦が日本に渡ってしまったら日と月が消えてしまった、という神話がある。その神話では男性の烏が「太陽」、女性の烏が「月」とされていた。現在の中国では月のトーテムとしては兎とヒキガエルが有名だが、もしかしたら良渚文化では、太陽も月も「烏」と関連するものとされていたのではないだろうか。その一方で、後世に「月」のトーテムとされた兎やヒキガエルはどのようにみなされていたのだろうか、と思う。良渚文化では玉兎は乏しいようである。玉蛙は存在している(図12)がなにがしかのトーテムとしてメジャーな存在とまではいえなかったのではないか、と考える。獣面紋との関連が玉魚や玉亀よりも乏しいように感じられるからである。ということは、良渚文化では、兎はまだ「月女神」のトーテムとはされておらず、蛙はトーテムとなりかかっていた可能性はあるがメジャーではなく、「烏」が一般的な「月女神」のトーテムだった、ということにならないだろうか。月は天空に存在するし、地球から見れば「移動するもの」でもあるので、鳥がトーテムであることは不自然ではないと考える。
== 提唱されている学説 ==
*[[中国神話]]
*[[三足烏]]
*[[玉蟾岩遺跡]]*[[彭頭山文化]] *[[大渓文化]] *[[屈家嶺文化]] *[[石家河文化大汶口文化]]
*[[河姆渡文化]]
*[[馬家浜文化]]*[[崧沢文化]] *[[呉城文化]]*[[琮]]*[[璧]]
== 外部リンク ==