イヌが嗅覚に優れていることは事実であるが、イヌ同様に探索目的での使役が多い[[ブタ]]([[イノシシ]]類)も引けを取らないと考えられているし、[[クマ]]の研究者によればクマ類の嗅覚はイヌ(イエイヌ)の約7倍とされている。[[ゾウ]]は嗅覚細胞の総量から言っても、能力においてイヌやクマを遥かに上回る動物として知られている。なお、魚類では[[ウナギ]]の嗅覚がイヌの嗅覚に匹敵するとされる<ref>おさかな雑学研究会, 頭がよくなるおさかな雑学大事典 , page123, 幻冬舎文庫, 幻冬舎, 2002, isbn:4344402944</ref>。
一方、イヌの嗅覚は人間の抱える[[ストレス (生体)|ストレス]]を人間の汗や息の中に含まれる物質の変化から嗅ぎ分けることが可能である事実が、イギリスのクイーンズ大学ベルファスト校とニューカッスル大学の研究者たちの調査と研究で明らかにされている。この新研究の発表はオンライン科学雑誌「[[プロスワン]]」に掲載されている一方、イヌの嗅覚は人間の抱えるストレスを人間の汗や息の中に含まれる物質の変化から嗅ぎ分けることが可能である事実が、イギリスのクイーンズ大学ベルファスト校とニューカッスル大学の研究者たちの調査と研究で明らかにされている。この新研究の発表はオンライン科学雑誌「プロスワン」に掲載されている<ref>{{Cite web|url=https://www.huffingtonpost.jp/entry/dogs-can-discriminate-stress-condition-odours_jp_633538aae4b04cf8f35f4b2a|title=, 犬は人間のストレスを嗅ぎわけられる。新研究で明らかに|publisher=, HUFFPOST|date=, 2022-09-29|accessdate=, 2022-10-08}}</ref>。
=== 聴覚 ===
イヌは[[聴覚]]も比較的鋭い。また可聴周波数は40から47イヌは聴覚も比較的鋭い。また可聴周波数は40から47,000[[ヘルツ|Hz]]と、[[ヒト]]の20から20000Hzと、ヒトの20から20,000Hzに比べて高音域で広い。[[超音波]]を発する笛である[[犬笛]](約30000Hzに比べて高音域で広い。超音波を発する笛である犬笛(約30,000Hz)はこの性質を利用したもの。聴力において、犬種による違いはほとんど見られない。ただし当然ながら加齢によって聴力が大きく衰える。
=== 視覚 ===
[[ファイル:Shiba inu eyes.jpg|thumb|200px|犬の眼球]]
優れた[[視力#動体視力|動体視力]]を持っており、1秒間に30フレームを表示するテレビ画像などは[[コマ送り]]にしか見えない。一方、イヌの眼には赤色に反応する[[錐体細胞]]の数が非常に少ないといわれ、明るいときには赤色はほとんど見えていない可能性が高い。色の明暗は[[認識]]できるが、全色盲に近いと考えられている。[[信号機]]だけは識別できるとされていたが、実はこれも灯火の点灯順序と人間の動きを関連づけて学習していたに過ぎない事が確認されている。ネコやキツネの[[瞳孔]]が縦長であるのに対し、イヌの瞳孔は収縮しても丸いままである。