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271 バイト除去 、 2022年2月21日 (月) 14:27
成長したロスタムが、イランの王子イスファンディヤール(Esfandiyār)と戦って傷ついた時、ザールは香炉でシームルグの羽根の一部を燃やした。再びシームルグが現れて、ロスタムと彼の馬ラクシュ(Rakhsh)を治療した。シームルグは、ロスタムからイスファンディヤールと戦うことになった事情を聞くと、イスファンディヤールと和解を試みるよう、そしてもしイスファンディヤールが和解を受け入れないなら、シームルグが作らせた矢を用いて彼と戦うよう助言した<ref>ロスタムがイスファンディヤールと戦うことになった事情は、イスファンディヤール王子の父が、ロスタムに殺されるように、と目論んで、ロスタム征伐を王子に命じたからである。</ref>。再びイスファンディヤールと相まみえたロスタムは和解を試みたが、イスファンディヤールが拒否したため、ロスタムはシームルグが指示した方法で矢を放った。矢はイスファンディヤールの目に深々と刺さり、これが彼の致命傷となった<ref>フェルドウスィー,岡田訳 (1999)、312-323頁。</ref><ref>カーティス,薩摩訳 (2002)、87-90頁。</ref>。
なお、イスファンディヤールは、イランと隣国[[トルキスタン|トゥーラーン]]との戦争の際、トゥーラーン王のいる「青銅の城」へ攻め込む途中で7つの艱難を攻略している。その艱難の1つはシームルグとの戦いであったなお、イスファンディヤールは、イランと隣国トゥーラーンとの戦争の際、トゥーラーン王のいる「青銅の城」へ攻め込む途中で7つの艱難を攻略している。その艱難の1つはシームルグとの戦いであった<ref>[[#フェルドウスィー,岡田訳 (1999)|フェルドウスィー,岡田訳 (1999)]]、306頁。</ref>が、ここでのシームルグはザールを育てたシームルグとは別の、邪悪な鳥だとされている。イスファンディヤールは策略をもってシームルグを倒し{{refnest|group="注釈"|奥西は訳註において、イスファンディヤールと敵対しているロスタムを守るシームルグは、イスファンディヤールから見れば敵となることから、善と悪の2羽のシームルグがいるとするヘダーヤトの説明に異議を述べている<ref>[[#奥西は訳註において、イスファンディヤールと敵対しているロスタムを守るシームルグは、イスファンディヤールから見れば敵となることから、善と悪の2羽のシームルグがいるとするヘダーヤトの説明に異議を述べている。</ref><ref>ヘダーヤト,奥西訳註 (1999)|ヘダーヤト,奥西訳註 (1999)]]、320頁(訳註68)。</ref>。}}<ref>[[#ヘダーヤト,奥西訳註 (1999)|ヘダーヤト,奥西訳註 (1999)]]、313頁。</ref><ref name="カーティスp90-91">[[#カーティス,薩摩訳 (2002)|カーティス,薩摩訳 (2002)]]、90-91頁。</ref>、剣でその体をバラバラにしたところ、飛び散った羽根が山々の間の平野を埋めたという<ref name="カーティスp90-91" />。、剣でその体をバラバラにしたところ、飛び散った羽根が山々の間の平野を埋めたという。
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