差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
2,621 バイト追加 、 2022年10月18日 (火) 23:13
ページの作成:「'''ハオマ''' ('''Haoma''')とは、ゾロアスター教において重視される神酒 ハオマはアヴェスター語形で、パフラヴィー語]では'''ホ…」
'''ハオマ''' ('''Haoma''')とは、ゾロアスター教において重視される神酒

ハオマはアヴェスター語形で、パフラヴィー語]では'''ホーム'''('''Hōm''')、現代ペルシア語では'''フーム''' ('''Hūm''')と言う。この名はインド神話の[[ソーマ]]に対応し、従ってインド・イラン共通時代にまで遡る
古い信仰に基づくものである。

ハオマ草を搾って造る酒であると伝えられるが、早くからその実物は手に入らなくなったようで、
儀式ではザクロの枝などで代用されている。

ゾロアスター教において、酒は狂騒をもたらす悪魔の飲み物とされ、悪神[[アエーシュマ]]に属すると説く。しかし、このハオマだけは神聖な酒として特別視され、[[アシャ・ワヒシュタ]]に属するとされる。

また、ハオマは神格化され、中級神ヤザタに分類されている。生命力を活性化させる力を持ち、身体を健康にし、死を遠ざけ、子孫繁栄を司る。金色の身体を持ち、高山の頂上に座すという。

==ガオケレナ==
[[イラン神話|ペルシャ神話]]、ゾロアスター教の伝説では、世界海[[ヴォウルカシャ]]([[:en:Vourukasha]])の中ほどに立つ生命(ハオマ)の巨木(植物)[[ガオケレナ]]は、食すと癒しをもたらす性質を持ち、死者を復活させ不老不死にする。この実から作られたジュースは、不老不死の霊薬となる。ガオケレナは「'''雄牛の角'''」「'''雌牛の耳'''」の意である<ref group="私的注釈">中国神話では、牛は[[炎帝神農|炎帝]]のトーテムとして有名である。その実が[[不老不死の薬]]となる木といったら、中国神話の月桂樹譚がある。巨大な牛の角が樹木に化生するところは、[[盤古]]や[[蚩尤]]の神話を思わせる。</ref>。

悪霊がトカゲとカエルを作り、この木を攻撃しようとしたが、10匹のカラ魚と9個の口と6個の目を持つ[[ロバ]]によって保護された。この木には、[[シームルグ]]が巣を作っている。

== 関連項目 ==
* [[不老不死の薬]]
* [[ソーマ]]
* [[アムリタ]]
* [[炎帝神農|炎帝]]:中国神話の牛の神。
** [[盤古]]:死して体の一部が樹木に化生する神。
** [[蚩尤]]:死して体の一部が樹木に化生する神。

{{デフォルトソート:はおま}}
[[Category:イラン神話]]
[[Category:ゾロアスター教]]

案内メニュー