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'''嫘祖'''(れいそ)とは黄帝の正妃である。養蚕を始め先蚕として祀られた。玄囂([[少昊]])と昌意の母である。
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'''嫘祖'''(れいそ)とは[[黄帝]]の正妃である。養蚕を始め先蚕として祀られた。玄囂([[少昊]])と昌意の母である。
  
 
== 窮桑 ==
 
== 窮桑 ==
 
窮桑は高さ1万丈にもおよぶ桑の大木で、赤い葉をもち、1万年に一度長寿の効果のある果実をつけるとされる<ref name="enka1">袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages137-139</ref>。江水のほとりにたっていたと伝説には記されている。
 
窮桑は高さ1万丈にもおよぶ桑の大木で、赤い葉をもち、1万年に一度長寿の効果のある果実をつけるとされる<ref name="enka1">袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages137-139</ref>。江水のほとりにたっていたと伝説には記されている。
  
仙女 皇娥の仕事は天宮で暮らす人々が使う織物を織る事であったが、あるとき仕事を休み天の川をいかだで下り、神木窮桑の木の下にたどり着いた。皇娥は窮桑のまわりをまわるのが一番気に入っていた。そこで後の黄帝(白帝の子、明の明星)と出会い、少昊を生んだとされる<ref>秦寛博, 2011-07-29, 樹木の伝説, 新紀元社, isbn:4775303996</ref>。皇娥と若者は筏で銀河に遊びに行き、帆柱の頂上に'''玉鳩'''を彫って風向きを見定めた、とされる<ref>袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages138</ref>。
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仙女 皇娥の仕事は天宮で暮らす人々が使う織物を織る事であったが、あるとき仕事を休み天の川をいかだで下り、神木窮桑の木の下にたどり着いた。皇娥は窮桑のまわりをまわるのが一番気に入っていた。そこで後の[[黄帝]](白帝の子、明の明星)と出会い、少昊を生んだとされる<ref>秦寛博, 2011-07-29, 樹木の伝説, 新紀元社, isbn:4775303996</ref>。皇娥と若者は筏で銀河に遊びに行き、帆柱の頂上に'''玉鳩'''を彫って風向きを見定めた、とされる<ref>袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages138</ref>。
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== 山海経 ==
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「海内経<ref>朝鮮の項</ref>」に、「黄帝の妻。雷祖は昌意を生む。」とある<ref>山海経、高馬三良訳、平凡社ライブラリー、平凡社、1994年、p173</ref>。
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== 私的解説 ==
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嫘祖は馬の神に殺された、という伝承がかつてはあったのではないか、と考える。
  
 
== 参考文献 ==
 
== 参考文献 ==
 
* 世界神話伝説大辞典、篠田知和基他、勉誠出版、2016、p626
 
* 世界神話伝説大辞典、篠田知和基他、勉誠出版、2016、p626
 
* 袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages138
 
* 袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages138
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* 山海経、高馬三良訳、平凡社ライブラリー、平凡社、1994年、p173
 
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8C%E6%84%8F 昌意](最終閲覧日:22-10-06)
 
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8C%E6%84%8F 昌意](最終閲覧日:22-10-06)
 
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91%E6%98%8A 少昊](最終閲覧日:22-10-06)
 
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* [[織女]]
 
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* [[鯀]]:白馬であることが関連するか?
 
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== 参照 ==
 
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2022年10月13日 (木) 19:21時点における最新版

嫘祖(れいそ)とは黄帝の正妃である。養蚕を始め先蚕として祀られた。玄囂(少昊)と昌意の母である。

窮桑[編集]

窮桑は高さ1万丈にもおよぶ桑の大木で、赤い葉をもち、1万年に一度長寿の効果のある果実をつけるとされる[1]。江水のほとりにたっていたと伝説には記されている。

仙女 皇娥の仕事は天宮で暮らす人々が使う織物を織る事であったが、あるとき仕事を休み天の川をいかだで下り、神木窮桑の木の下にたどり着いた。皇娥は窮桑のまわりをまわるのが一番気に入っていた。そこで後の黄帝(白帝の子、明の明星)と出会い、少昊を生んだとされる[2]。皇娥と若者は筏で銀河に遊びに行き、帆柱の頂上に玉鳩を彫って風向きを見定めた、とされる[3]

山海経[編集]

「海内経[4]」に、「黄帝の妻。雷祖は昌意を生む。」とある[5]

私的解説[編集]

嫘祖は馬の神に殺された、という伝承がかつてはあったのではないか、と考える。

参考文献[編集]

  • 世界神話伝説大辞典、篠田知和基他、勉誠出版、2016、p626
  • 袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages138
  • 山海経、高馬三良訳、平凡社ライブラリー、平凡社、1994年、p173
  • Wikipedia:昌意(最終閲覧日:22-10-06)
  • Wikipedia:少昊(最終閲覧日:22-10-06)

関連項目[編集]

参照[編集]

  1. 袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages137-139
  2. 秦寛博, 2011-07-29, 樹木の伝説, 新紀元社, isbn:4775303996
  3. 袁珂, 1993-04-01, 中国の神話伝説〈上〉, 青土社, isbn:479175221X, pages138
  4. 朝鮮の項
  5. 山海経、高馬三良訳、平凡社ライブラリー、平凡社、1994年、p173