=== 多久の語源について ===
<blockquote>古代、カ行音の変転に法則性はなく、タキの「キ」が「ク」に転じることはありえた。月神の「月読」をツキヨミではなくツクヨミ、白山ゆかりの「菊理媛」をキクリヒメではなくククリヒメと訓じているなど、その例は多い。これは「タキ(滝)」の国であった可能性がある。タカ(高・多賀)、タキ(多吉・多伎・多岐・多芸・多気)、タク(多久)・タケ(多気・竹)、タコ(多古)と、これら類音の地名が多いことは出雲国の特徴の一つである。(菊池展明『出雲の国の女神』、HP:[http://nabaanooyado.blog.fc2.com/blog-entry-472.html 鉄の女神Ⅱ]、瀬織津姫神より)</blockquote>
古代における「ク」音と「キ」音が交錯する可能性があったとのことである。諏訪(茅野)には「滝(川)の女神」として「多留(タル)姫」という女神がいるが、「ク」音あるいは「キ」音が「ル」に変化したのは信濃国の特徴なのであろうか? また、もしそうだとするならば、多留姫もまた'''天甕津日女命'''の別名ということにならないだろうか。
=== 多久神社(出雲市多久町) ===