「織女」の版間の差分

提供: Bellis Wiki3
ナビゲーションに移動 検索に移動
1行目: 1行目:
'''織姫'''(おりひめ)、'''織女'''(しょくじょ)は、中国道教の七夕の伝説『牛郎織女』に登場する仙女。織姫は王母娘娘(西王母)の外孫女であるとされる<ref>小南一郎『中国の神話と物語り—古小説史の展開—』岩波書店、1984年、第31頁。</ref><ref>河合隼雄『河合隼雄著作集 第8巻 - 物語と現実』岩波書店、2003年、第242頁。</ref>。また玉皇大帝と王母娘娘の娘・七仙女と同一視されることもある。
+
'''織姫'''(おりひめ)、'''織女'''(しょくじょ)は、主としては、中国道教の七夕の伝説『牛郎織女』に登場する仙女。織姫は王母娘娘(西王母)の外孫女であるとされる<ref>小南一郎『中国の神話と物語り—古小説史の展開—』岩波書店、1984年、第31頁。</ref><ref>河合隼雄『河合隼雄著作集 第8巻 - 物語と現実』岩波書店、2003年、第242頁。</ref>。また玉皇大帝と王母娘娘の娘・七仙女と同一視されることもある。
  
 
北方玄武七宿の第三宿・女宿の中の三女星(織女星、婺女星、須女星)の一柱。星座では、こと座α星(おりひめ、織女)。
 
北方玄武七宿の第三宿・女宿の中の三女星(織女星、婺女星、須女星)の一柱。星座では、こと座α星(おりひめ、織女)。
  
 
織姫は「天梭」という宝物を持ち、天上にあって雲錦を織る仕事をしている。7月7日、姉妹たちと共に人間界の河の辺に来た、牽牛郎が水浴をする七人の天女を見かけ、紫色の羽衣を取った。後に互い一目惚れして、男の子と女の子が生まれる。
 
織姫は「天梭」という宝物を持ち、天上にあって雲錦を織る仕事をしている。7月7日、姉妹たちと共に人間界の河の辺に来た、牽牛郎が水浴をする七人の天女を見かけ、紫色の羽衣を取った。後に互い一目惚れして、男の子と女の子が生まれる。
 +
 +
中国の主たる伝承の「織姫」の他、中国、台湾、日本等の東アジアには、「織女と水神」が関わる伝承群がある。古事記には須佐之男命が狼藉を働いて、織女が亡くなった、というエピソードがあるが、これもその一形である。また西欧では、「織る」ことよりも「糸を紡ぐ」ことを中心とした民間伝承がある。また、広く「蜘蛛」は織女の化身として扱う文化があり、中国やギリシャ等で認められる。本項では、このように広く民間伝承における「織女」も含めて取り扱う。
  
 
== 天棚機姫神 ==
 
== 天棚機姫神 ==
 
古語拾遺において天照大神の岩屋隠れの際、天照大神に献上する神衣和衣を織った天棚機姫神と同一視される。
 
古語拾遺において天照大神の岩屋隠れの際、天照大神に献上する神衣和衣を織った天棚機姫神と同一視される。
 +
 +
== 織女が登場する民間伝承 ==
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
 +
 +
== 参考文献 ==
 +
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%94%E5%A7%AB 織姫](最終閲覧日:22-04-03)
  
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==

2022年4月3日 (日) 18:33時点における版

織姫(おりひめ)、織女(しょくじょ)は、主としては、中国道教の七夕の伝説『牛郎織女』に登場する仙女。織姫は王母娘娘(西王母)の外孫女であるとされる[1][2]。また玉皇大帝と王母娘娘の娘・七仙女と同一視されることもある。

北方玄武七宿の第三宿・女宿の中の三女星(織女星、婺女星、須女星)の一柱。星座では、こと座α星(おりひめ、織女)。

織姫は「天梭」という宝物を持ち、天上にあって雲錦を織る仕事をしている。7月7日、姉妹たちと共に人間界の河の辺に来た、牽牛郎が水浴をする七人の天女を見かけ、紫色の羽衣を取った。後に互い一目惚れして、男の子と女の子が生まれる。

中国の主たる伝承の「織姫」の他、中国、台湾、日本等の東アジアには、「織女と水神」が関わる伝承群がある。古事記には須佐之男命が狼藉を働いて、織女が亡くなった、というエピソードがあるが、これもその一形である。また西欧では、「織る」ことよりも「糸を紡ぐ」ことを中心とした民間伝承がある。また、広く「蜘蛛」は織女の化身として扱う文化があり、中国やギリシャ等で認められる。本項では、このように広く民間伝承における「織女」も含めて取り扱う。

天棚機姫神

古語拾遺において天照大神の岩屋隠れの際、天照大神に献上する神衣和衣を織った天棚機姫神と同一視される。

織女が登場する民間伝承

関連項目

参考文献

  • Wikipedia:織姫(最終閲覧日:22-04-03)

参照

  1. 小南一郎『中国の神話と物語り—古小説史の展開—』岩波書店、1984年、第31頁。
  2. 河合隼雄『河合隼雄著作集 第8巻 - 物語と現実』岩波書店、2003年、第242頁。