「アモス書」の版間の差分

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1章1節によれば著者はアモスで、テコア出身の牧夫であったという。テコアについては、エルサレムの南方約18キロの地点であると同定されているため、出身地はユダ王国であると一般に解される。
 
1章1節によれば著者はアモスで、テコア出身の牧夫であったという。テコアについては、エルサレムの南方約18キロの地点であると同定されているため、出身地はユダ王国であると一般に解される。
  
預言期間は不明であるが、時期については同じく1章1節から、[[ウジヤ]](ユダ王国)、[[ヤラベアム2世]](イスラエル王国)の時代、地震の2年前より開始されたとの記述がある。紀元前8世紀後半頃である。この同じ地震への言及は、聖書中では[[ゼカリヤ書]]14章5節があるのみで、正確な時期を特定する情報は存在しない。
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預言期間は不明であるが、時期については同じく1章1節から、ウジヤ(ユダ王国)、ヤラベアム2世(イスラエル王国)の時代、地震の2年前より開始されたとの記述がある。紀元前8世紀後半頃である。この同じ地震への言及は、聖書中ではゼカリヤ書14章5節があるのみで、正確な時期を特定する情報は存在しない。
  
 
== 内容 ==
 
== 内容 ==
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#近隣諸国の民<ref>ダマスコ、ガザ、ツロ、エドム、アモン、モアブなど</ref>(1:3‐2:3)と、南ユダ王国、北イスラエル王国に対する神の裁きの宣告
 
#近隣諸国の民<ref>ダマスコ、ガザ、ツロ、エドム、アモン、モアブなど</ref>(1:3‐2:3)と、南ユダ王国、北イスラエル王国に対する神の裁きの宣告
 
#イスラエルの支配者たちへの悔い改めの要求
 
#イスラエルの支配者たちへの悔い改めの要求
#裁きについての5つの幻(イナゴ、燃える火、重り縄、夏の果物<ref>わが民イスラエルの終りがきた。わたしは再び彼らを見過ごしにしない。[[s:アモス書(口語訳)#8:2|アモス書(口語訳)#8:2]]後半</ref>、祭壇の傍らの主)
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#裁きについての5つの幻(イナゴ、燃える火、重り縄、夏の果物<ref>わが民イスラエルの終りがきた。わたしは再び彼らを見過ごしにしない。アモス書(口語訳)#8:2後半</ref>、祭壇の傍らの主)
 
#結びとして、ダビデの系統を引くイスラエル民族の回復
 
#結びとして、ダビデの系統を引くイスラエル民族の回復
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== シクテ ==
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25「イスラエルの家よ、あなたがたは四十年の間、荒野でわたしに犠牲と供え物をささげたか。
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26 かえってあなたがたの王'''シクテ'''(skwt("Sakkuth"))をにない、あなたがたが自分で作ったあなたがたの偶像、星の神、'''キウン'''をになった。
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27 それゆえわたしはあなたがたをダマスコのかなたに捕え移す」と、その名を万軍の神ととなえられる主は言われる。(アモス5:25-27)
  
 
== 新約聖書での引用・類似の比喩 ==
 
== 新約聖書での引用・類似の比喩 ==
 
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== 参考文献 ==
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* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%82%B9%E6%9B%B8 アモス書](最終閲覧日:25-01-28)
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* [https://www.wordproject.org/bibles/jp/30/5.htm#0 アモス書]、WordProject(最終閲覧日:25-01-28)
  
 
== 脚注 ==
 
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[[Category:ユダヤ神話]]
 
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2025年1月28日 (火) 13:58時点における最新版

アモス書』(アモスしょ)は、旧約聖書文書のひとつ。全9章で構成される。ユダヤ教では後の預言者に分類され、キリスト教では預言書(十二小預言書)に分類される。伝統的配列では、十二小預言書のなかで3番目に位置し、『ヨエル書』の次、『オバデヤ書』の前に配置される。

著者[編集]

1章1節によれば著者はアモスで、テコア出身の牧夫であったという。テコアについては、エルサレムの南方約18キロの地点であると同定されているため、出身地はユダ王国であると一般に解される。

預言期間は不明であるが、時期については同じく1章1節から、ウジヤ(ユダ王国)、ヤラベアム2世(イスラエル王国)の時代、地震の2年前より開始されたとの記述がある。紀元前8世紀後半頃である。この同じ地震への言及は、聖書中ではゼカリヤ書14章5節があるのみで、正確な時期を特定する情報は存在しない。

内容[編集]

内容は大きく4つに分けることが出来る。

  1. 近隣諸国の民[1](1:3‐2:3)と、南ユダ王国、北イスラエル王国に対する神の裁きの宣告
  2. イスラエルの支配者たちへの悔い改めの要求
  3. 裁きについての5つの幻(イナゴ、燃える火、重り縄、夏の果物[2]、祭壇の傍らの主)
  4. 結びとして、ダビデの系統を引くイスラエル民族の回復

シクテ[編集]

25「イスラエルの家よ、あなたがたは四十年の間、荒野でわたしに犠牲と供え物をささげたか。 26 かえってあなたがたの王シクテ(skwt("Sakkuth"))をにない、あなたがたが自分で作ったあなたがたの偶像、星の神、キウンをになった。 27 それゆえわたしはあなたがたをダマスコのかなたに捕え移す」と、その名を万軍の神ととなえられる主は言われる。(アモス5:25-27)

新約聖書での引用・類似の比喩[編集]

5:25-27 使徒行伝 7:42-43
9:11-12 使徒行伝 15:16-18

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ダマスコ、ガザ、ツロ、エドム、アモン、モアブなど
  2. わが民イスラエルの終りがきた。わたしは再び彼らを見過ごしにしない。アモス書(口語訳)#8:2後半