== 私的考察 ==
「当麻氏」には2種類の系統があると考える。
* 当麻物部([[邇芸速日命]]降臨の際に従ったとされる部民の一つ(『先代旧事本紀』)。):当麻蹴速の属した物部氏系の氏族。降臨の際に従ったとされる部民の一つ(『先代旧事本紀』)。):'''当麻蹴速'''の属した物部氏系の氏族。
* 日子坐王あるいは麻呂子皇子を祖とする葛木氏系の氏族:[[野見宿禰]]、当麻勾君など。[[当麻山口神社]]に関連する。
当麻蹴速と[[野見宿禰]]の伝承は、物部氏系の氏族から葛木氏系の氏族へと当麻邑の支配者が変更されたことを投影する伝承ではないだろうか。そして、それが「相撲」で現されている、ということは、相撲とは神に奉納するものでもあるので、支配者の交替が「'''神意に沿うもの'''である」という意味も含むように思う。実際に故事に基づく事件があったかどうかは不明といえる。
==参考資料==