差分

また、「荒木」を[[奈良県]][[五條市]]のまた、「荒木」を奈良県五條市の[[荒木神社]]のことであるとして、葛城襲津彦は荒木神社の付近を通って[[紀伊国]][[名草郡]]から朝鮮半島に渡っていたとする説も存在する{{要出典|date=2022年6月}}。のことであるとして、葛城襲津彦は荒木神社の付近を通って紀伊国名草郡から朝鮮半島に渡っていたとする説も存在する（要出典）。

『[[聖誉抄]]』に引用された「秦造川勝臣本系図」によれば、襲津彦は「豆麻乃加知（朝津間の聖誉抄』に引用された「秦造川勝臣本系図」によれば、襲津彦は「豆麻乃加知（朝津間の[[村主 (カバネ)|勝]]か）」と「槻田加知（槻田（[[調田坐一言尼古神社]]付近か）の[[村主 (カバネ)|勝]]か）」を有したという付近か）の村主勝か）」を有したという<ref>加藤謙吉『秦氏とその民』（白水社、1998年）</ref>。

墓の所在は不詳。奈良県南西部の葛城地方では、襲津彦と関連が推測される古墳として[[室宮山古墳]]（室大墓、奈良県[[御所市]]室）がある。同古墳は、葛城地方最大（全国第18位墓の所在は不詳。奈良県南西部の葛城地方では、襲津彦と関連が推測される古墳として室宮山古墳（室大墓、奈良県御所市室）がある。同古墳は、葛城地方最大（全国第18位<ref>[https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/dkofun/ranking/zenkoku.html 古墳大きさランキング（日本全国版）]（堺市ホームページ、2018年5月13日更新版）。</ref>）規模の[[前方後円墳]]で、[[5世紀]]初頭頃の築造と推定される。出土品のうちでは、[[伽耶|加耶]]（朝鮮半島南部）産の船形陶質土器が記紀の襲津彦伝承と対応するものとして注目される{{Sfn|）規模の前方後円墳で、'''5世紀初頭'''頃の築造と推定される。出土品のうちでは、加耶（朝鮮半島南部）産の船形陶質土器が記紀の襲津彦伝承と対応するものとして注目される<ref>平林章仁|, 2013年|pp=122, p122-124}}。同古墳では[[武内宿禰]]の墓とする伝承も古くよりあったが、近年では築造時期から襲津彦の墓と推定する有力視されている</ref>。同古墳では武内宿禰の墓とする伝承も古くよりあったが、近年では築造時期から襲津彦の墓と推定する有力視されている<ref>「宮山古墳」『日本歴史地名体系 30 奈良県の地名』 [[平凡社]]、1981年。平凡社、1981年。</ref>{{Sfn|<ref>平林章仁|, 2013年|pp=122, p122-124}}</ref>。ただし、記紀における襲津彦の人物像のモデル人物は複数存在する可能性があるため、同古墳の被葬者と一対一に対応するものではない<ref>坂靖 「奈良盆地の遺跡が語る有力豪族の実像」『古代史研究の最前線 古代豪族』 洋泉社、2015年、p.206。</ref>。

『[[古事記]]』では、玉手臣・的臣・生江臣・阿芸那臣らの祖とする{{Sfn|『古事記』では、玉手臣・的臣・生江臣・阿芸那臣らの祖とする<ref>葛城襲津彦（古代氏族）|, 2010年}}</ref>。

『[[新撰姓氏録]]』では、次の[[氏族]]が後裔として記載されている。『新撰姓氏録』では、次の氏族が後裔として記載されている。* 左京皇別 [[葛城氏|葛城]][[朝臣]] 葛城朝臣 - 葛城襲津彦命の後。* 右京皇別 [[玉手氏|玉手]]朝臣 玉手朝臣 - 武内宿禰男の葛木曾頭日古命の後。

* 河内国皇別 [[原井氏|原井]]連 原井連 - 同上。

さらに、[[高知県]][[安芸郡 (高知県)|安芸郡]][[奈半利町]]の[[多気・坂本神社]]では、[[根使主|坂本臣]]氏の祖として襲津彦が祀られているさらに、高知県安芸郡奈半利町の多気・坂本神社では、坂本臣氏の祖として襲津彦が祀られている<ref name="名前なし-pb0S-2"/>。ただし、『[[日本書紀]]』などでは坂本臣氏の祖は[[紀角]]の子孫の[[根使主]]であるとされている。。ただし、『日本書紀』などでは坂本臣氏の祖は紀角の子孫の根使主であるとされている。

『先代旧事本紀』「国造本紀」には、次の[[国造]]が後裔として記載されている。『先代旧事本紀』「国造本紀」には、次の国造が後裔として記載されている。* [[穂国造]]** 泊瀬朝倉朝（[[雄略天皇]]）の御世に生江臣祖の葛城襲津彦命の四世孫の菟上足尼を国造に定める、という。のちの[[三河国]][[宝飯郡|宝飫郡]]（現在の[[愛知県]][[豊川市]]・[[蒲郡市]]一帯）周辺に比定される泊瀬朝倉朝（雄略天皇）の御世に生江臣祖の葛城襲津彦命の四世孫の菟上足尼を国造に定める、という。のちの三河国宝飫郡（現在の愛知県豊川市・蒲郡市一帯）周辺に比定される<ref>『国造制の研究 -史料編・論考編-』（八木書店、2013年）p.173。</ref>。