白犬は、現存している中国神話では特に天体とは関連せず、特定の人々の先祖といった「トーテム獣」としての性質が強い。ただし、インド神話の[[ラーフ]]のように「白」で現される妖怪(彗星や流星の化身)がいるため、元は白犬にも「白くて日食(あるいはそれに類するもの)を起こすもの」という伝承があったのではないか。黒い犬は[[羿]]の猟犬とされるため、対になってる[[白犬]]も[[羿]]([[黄帝]])に所属するとなれば、人に近い性質の伝承を持つようになって「[[黄帝]]の子孫」とされるようになっても不思議ではないと思う。犬戎の神が死後の[[蚩尤]]を思わせる「首のない神(どちらかといえばインド神話の[[ケートゥ]]に相当する)」であることは、白犬が炎帝に関する存在であることも示している。すなわち、白犬は黄帝と炎帝の両方に関連する存在といえ、黄帝と炎帝の「'''どちらの子孫でもある'''」といえそうである。
日本にはごく稀であるが、「狗天白」という白犬を思わせる水に関連した神がいる。日本にはごく稀であるが、「狗天伯」という白犬を思わせる水に関連した神がいる。
白犬が両性具有であるのは、女性と男性を合成した霊獣であるからではないか、と思う。