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921 バイト追加 、 2024年12月22日 (日) 09:10
前半:<blockquote>昔、多門院の黒部に、姉をおまつ、妹をおしもという姉妹がいた。おまつ、おしもの二人は、いつも与保呂の奥山へ草刈りに出かけていた。そこには美しく澄み切った'''池'''があった。おまつはそこで美しい若者と出会い、恋におちて逢い引きを繰り返すようになった。<br>おまつに縁談が上がったが、娘はそれを嫌った。ある日、山でおまつは妹に「私は今日限り家に帰らぬから、あんた一人で帰っておくれ」と言い出し、どうしても帰ろうとしなかった。そして、あっという間もなく身を踊らせて、池の中へ飛び込んでしまった。同時に、空がにわかに曇って雨がざあっと降り出した。今まで静かだった池の水が波立ち、そこに池いっぱいになった大蛇の姿が忽然と現れ、おしもの方を見たあと、池底深く姿を消してしまった。<brおしもは、急いで家に帰り、一部始終を父親に告げた。父親は、どうしても娘の姿を見ずにおられない」と、与保呂奥の池畔まで駆けつけ娘の名を呼びながら泣くと、池の水が騒ぎ立っておしもが見た通りの大蛇が現れた。大蛇は父親をうらめしく見てそのまま池の中へ消えた<ref>[https://ameblo.jp/keith4862/entry-12608822733.html 丹後の原像【22. 「蛇切岩」伝説 (舞鶴市与保呂) ~前編】]、かむながらのみち ~天地悠久~(最終閲覧日:24-12-22)</ref>。</blockquote>
 
後半:<blockquote>それから池の主の大蛇がなんの恨みがあったか、付近に仇するとの噂が伝わってきた。与保呂村の人々はいろいろと相談の結果、'''大蛇は殺してしまうほかはない'''、ということになった。しかし、その手段がなくて困っていたところ、一人の村人が「自分が見事に退治してみせる」といい、'''モグサで大きな牛の形を造り、その中に火を点じておいて池の中へ投げ込んだ'''。大蛇は好餌とばかりこのモグサの大牛を一口に呑み下した。モグサの火は次第に牛の体一面に広がり、大蛇が苦しみ出すと、空がにわかにかき曇り、'''豪雨が沛然と降り出した'''。大蛇が苦しんでもがき回り、のたうち回るにつれて池の水は次第に増し、洪水となって流れ出した。</blockquote>
=== 磯砂山 ===

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