差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
403 バイト除去 、 2024年12月10日 (火) 08:38
編集の要約なし
<!--ここは記事全体のまとめ(冒頭パラグラフの延長)なので、原則、脚注はしない。出典は以下本文にゆだねる-->
現代において、日本で広く普及する浦島太郎の御伽話は、[[明治]]から[[昭和]]にかけて読まれた[[国定教科書]]版に近い内容である。これは童話作家の[[巖谷小波]]が1896年に発表した『日本昔噺』版に、生徒向けに手を加えて短縮したもので、玉手箱を開けて老人化してしまうことで約束を破ると悪いことが起こると伝えようとしたためである現代において、日本で広く普及する浦島太郎の御伽話は、明治から昭和にかけて読まれた国定教科書版に近い内容である。これは童話作家の巖谷小波が1896年に発表した『日本昔噺』版に、生徒向けに手を加えて短縮したもので、玉手箱を開けて老人化してしまうことで約束を破ると悪いことが起こると伝えようとしたためである<ref name="trivia">{{Cite book |和書 |author=フジテレビトリビア普及委員会 |year=, 2004 |title=, トリビアの泉〜へぇの本〜 5 |publisher=, 講談社 }}</ref>。
[[日本の上代文学史|上代]]の原話では「浦島子」([[#浦島子伝説|浦島子伝説]])で、[[万葉集|万葉]]、[[日本書紀]]、[[丹後国風土記]]に記述がある。異界は龍宮でなく蓬山([[蓬萊山]])・常世(とこよ)の併称で呼ばれる。上代の原話では「浦島子」(浦島子伝説)で、万葉、日本書紀、丹後国風土記に記述がある。異界は龍宮でなく蓬山(蓬萊山)・常世(とこよ)の併称で呼ばれる。
現代版にみられる「竜宮」「乙姫」「玉手箱」などの呼称や、浦島が亀を買いとって助ける設定は、中世の[[御伽草子]]に由来するが、版本として知名度が高い御伽文庫版のそれではなく、異本(I類系)に見られる現代版にみられる「竜宮」「乙姫」「玉手箱」などの呼称や、浦島が亀を買いとって助ける設定は、中世の御伽草子に由来するが、版本として知名度が高い御伽文庫版のそれではなく、異本(I類系)に見られる<!--民芸館古絵巻だけはその場所を「龍宮」とし, 林 (2011), p. 14-->。浦島子伝説では、「[[蓬萊]]([[常世の国|とこよのくに]])」の名のない女性が「玉匣(たまくしげ)」を渡す。浦島子伝説では、「蓬萊(とこよのくに)」の名のない女性が「玉匣(たまくしげ)」を渡す<!--御伽草子の異本の数種でも行き先が蓬莱だったり、「乙姫」の名がみえないものがある。-->。しかし海上の竜宮図を使いながら、文章では海底であるとする江戸時代の戯作(1782年)や{{Refn|『昔噺虚言桃太郎 (むかしばなしとんだももたろう)』(天明2/1782年)。浦島の代役に桃太郎が登場するので、標準テキストとはいえないが、[https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100053446/viewer/9 5葉裏]では、袖に「桃」と書かれた虚言桃太郎が、「亀にうちのり」竜宮にいき(絵の竜宮は波の上)、竜宮の一人娘の乙女(6葉表)は、では、袖に「桃」と書かれた'''虚言桃太郎'''が、「亀にうちのり」竜宮にいき(絵の竜宮は波の上)、竜宮の一人娘の乙女(6葉表)は、[https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100053446/viewer/14 11葉表]で、亀に立ち乗って"女の葦の葉[[達磨]]といふ身振りにて海底深く急ぎ行く女の葦の葉達磨といふ身振りにて海底深く急ぎ行く"({{harvp|<ref>|, 2001|p=42}})。}}、また赤本絵本の模写絵だが、文章では海底とする英訳(1886年)もある{{Refn|, p42</ref>)。また赤本絵本の模写絵だが、文章では海底とする英訳(1886年)もある<ref>片岡政行の英訳(1886年)。亀が水面をたたいて深海までみえるようにし"浦島ははるか下に大都市が見えた Urashima saw far below a great city" とあり、"降下(つまり潜水)すると as they descended"ともある</ref><ref name="kataoka-tr"/><ref name="hayashi2009-kataoka-tr"/>。}}
現代版にいたると亀と姫は同一でなくなるが、浦島子伝説・御伽草子では、浦島が釣って逃がした亀は乙姫(蓬莱の女性)の化身である。御伽文庫では、最後に浦島も死ぬ代わりに鶴に変身する。現代版にいたると亀と姫は同一でなくなるが、浦島子伝説・御伽草子では、浦島が釣って逃がした'''亀は乙姫(蓬莱の女性)の化身'''である。御伽文庫では、'''最後に浦島も死ぬ代わりに鶴に変身する'''。
== 普及版 ==
[[File:Jinjyoshogakukokugotokuhon-v3-p040.jpg|thumb|360px|浦島太郎が浜辺で亀を「おもちゃにしている」子供らに遭遇{{right|{{small|―第三期国定教科書、『[[尋常小学校|尋常小学]]国語読本』(1928)}}}}]]
現在一般的に普及しているストーリーは、教科書を通じて広く国民に知れわたったもので{{sfnp|三浦|1989|pp=21, 27, 208-209}}、概ね以下のような内容である。

案内メニュー