タロマク社のバルンと、ミャオ族のバロンは当然同じ起源の神と考える。こちらは「[[吊された女神]]」といえる。
== 下諏訪の伝承 ==
=== じじ穴とばば穴 ===
下諏訪町の上水道池付近にじじ穴とばば穴と呼ばれる古墳がある。むかし、火の雨が降ったとき、この二つの穴に逃げ込んだ人だけが助かったという。今の下諏訪の人々は、この二つの穴に逃げ込んだ人たちの子孫だといわれている(信州の民話伝説集成南信編p44)。
== 私的解説 ==
日本神話では、母神にばらまかれることなく、多くの星神たちが自力で地上に降りてくる。彼らは多くの弥生系氏族の祖神となったのだった。
下諏訪に伝わる「'''火の雨'''」伝承を付記しておく。おそらくこれは「バッタの害」の記憶ではないか、と思う。そして、大火を起こす火雷神([[祝融]]かあるいは[[炎帝神農|炎帝]])から人々を救う[[黄帝]]とその妻の伝承としては、こちらの方が、バロン・[[ダロン]]神話よりも'''更に古い原型'''ではないか、と思う。下諏訪の衆は、自分たちが「誰の子孫」と言うべきか、誰に感謝すべきかをもっと考えて祭祀をやるべきだと思うし、上州の衆のような気骨がもっとあっても良かったのではないか、と個人的にはそう思う。
== 関連項目 ==