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シェ族(シェぞく、畲族、あるいはショー族、シャ族、ショオ族)は、中国の少数民族のひとつであり、中華人民共和国が公式に規定する漢族を含む56の民族のひとつである。
シェ族は福建省における最多の少数民族である[私注 1]。また、浙江省、江西省、広東省、安徽省にも居住している。
福建省・連江県には小滄シェ族郷があり、浙江省には景寧シェ族自治県がある。
シェ語はミャオ・ヤオ語族に属する。ただし、現在シェ族の大部分は近隣にいる客家と同じように中国語諸語の客家語を話す。独自の言語を保持する人々は広東省に数百人居るだけであるが、彼らは自分たちを「Hone」(中国語: 活聶 huóniè)と呼んでいる。
文化
シェ族にはヤオ族にも共通する槃瓠の犬祖伝説に因む始祖伝説があり、犬をトーテムとする信仰が見られる。犬に関する伝承や習俗、犬肉食に関するタブーなど、犬トーテムは民族文化の核となっている[1]。主要の苗字は雷、藍、鍾、盤である[2]。
年中行事として、チワン族と同じく旧暦3月3日を「三月三」(ソムギュエッソム)と称して祝う。「テンプレート:Lang」(シェコー)と呼ばれる即興の歌を歌う。また、広東省のシェ族ではかつて「招兵」と呼ばれる大規模な道教儀礼が行われていたが、漢族との同化が進んだ1950年代を境に実施されなくなっている[1]。
女性は、伝統的は頭に「三把刀」と呼ばれる刀に似た形の金属片3枚を飾りとして身につけた。
チワン族と同じく、棒状の手杵と飼い葉桶のような形の臼を使って餅つきを行う伝統がある。また、餅つき歌や踊りがある。
遺伝子
シェ族は遺伝子Y染色体ハプログループがO1a(M119)=10.5%、O1b1a1(PK4)=7.9%、O2a1b(IMS-JST002611)=10.5%、O2a2a*(M188)=2.6%、O2a2a1a2(M7)=50.0%、O2a2b1a1(M117)=15.8%、O2a2b1a2(F444)=2.6%で観察された。
著名人
関連項目
外部リンク
脚注
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- ↑ 1.0 1.1 瀬川昌久、川口幸大・瀬川昌久(編)『現代中国の宗教:信仰と社会をめぐる民族誌』 昭和堂 2013年、ISBN 978-4-8122-1233-2 pp.238-241.
- ↑ 畲族:以蓝姓和雷姓为主,七八十万人,游耕民族_腾讯新闻, https://new.qq.com/omn/20201207/20201207A0IVR600.html, new.qq.com, 2023年1月10日, 2020/12/08