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269 バイト追加 、 2024年11月7日 (木)
2.彼らの家臣に'''姫'''という青年がいた。優れた青年であり、姜女王の多くの敵と戦ってこれを滅ぼした。彼は「犬族」の出身だった。蛙と馬も彼のトーテムだった。彼自身は身分の低い'''父系'''の部族出身だった。ある時代、女王の補佐官だった兄弟に、'''饕餮'''という傲慢で怠け者の人間が現れ、権威をかさに来て横暴な政治を行い人々を苦しめた。特に「女王と神々のため」と称し、神の数を増やして、祭祀のために多くの人身御供や税金を要求した。姫青年はこれを憂い、女王に補佐官の政治を改めて貰いたい、と願った。多くの人々が青年に賛成し、彼と一緒に謀反を起こした。
3.女王は民の声を聞き、政治を改めるべきだと考えたが、饕餮を始めとして兄弟の補佐官たちは聞き入れなかった。女王は密かに兄弟たちの元から逃げ出し、反乱軍の元にはせ参じた。自分の気持ちが民と共にあることを示すためである。女王が来てくれたことで、形勢は一気に逆転した。それまでは姫青年と民の方が「謀反人」だったのだが、今度は補佐官たちが女王に逆らう「謀反人」になったのだ。姫青年と民は勝利を収めた。饕餮補佐官と蚩尤将軍は戦死した。女王は姫青年がとても好きになってしまったので、姫青年と結婚し夫婦になった。世界で始めて「夫」と「父」というものが誕生したのだ。そして、以後は=== 3 ===3.女王は民の声を聞き、政治を改めるべきだと考えたが、饕餮は聞き入れなかった。女王は密かに兄弟たちの元から逃げ出し、反乱軍の元にはせ参じた。自分の気持ちが民と共にあることを示すためである。女王が来てくれたことで、形勢は一気に逆転した。それまでは姫青年と民の方が「謀反人」だったのだが、今度は補佐官が女王に逆らう「謀反人」になったのだ。姫青年と民は勝利を収めた。饕餮補佐官は戦死した。そして死後「'''楓'''」の木と一体化した、とされた。楓の木は天と地をつなぐ日月樹で「'''親の木'''」と考えられていたのだ。楓の木が天地をつなぐように、楓の子たちである姜一族は、天の神と人々を結ぶシャーマンとされていたのだ。饕餮は楓の木となって天地を支える存在となったのだ。 女王は姫青年がとても好きになってしまったので、姫青年と結婚し夫婦になった。そして、以後は'''姜女王の兄弟と夫の両方が補佐官を務めることとなった'''。姫青年が補佐官となったことで、民の声は女王に届きやすくなり、政治はあらたまった。姫青年は女王の名において「'''これからは食人を禁ずる'''。かわりに、祭祀の際は動物を生け贄に捧げる。」と発布した。殺された饕餮は'''楓の木の化身(世界樹)'''とされ、'''天地を支える'''、とされた。この'''神木を管理する'''のが姫補佐官の仕事とされた。
4.戦いで死なずに生き残った女王の兄弟たちは、持てる権力が低下したので、これを快く思っていなかった。人身御供を立てることは、政敵をたやすく死に追いやるための方便も兼ねているからだ。しかし、立場が弱くなり、女王の命令で出された発布に異議を唱えることはできない。

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