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− | == | + | 「皇」という言葉の本来の意味は「王の被る冠」という意味であり、元々はシャーマンや高貴な人物がかぶっていたもので、後に君主のことを皇帝と呼ぶようになった。新石器時代の良渚文化遺跡からは、三叉の玉冠飾りが出土している。三叉のそれぞれに羽根を差し込むための穴が3つずつあり、背面の下部には取っ手を差し込むための穴が開いている。この王冠飾りは長い柄を持つ甲骨の碑文の形状と一致している。この三叉の翡翠の王冠飾りは、発掘されたとき故人の頭の近くにあった。 |
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+ | 江蘇省高春市の屯頭遺跡の第12号墓から出土した良渚玉人の置物は三叉冠をかぶっており、これが「皇」という文字の図像といえる。「'''高貴な人(あるいは)シャーマンが三叉冠を被っている図'''」である。 | ||
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+ | 良渚文化の時代には、集団のリーダーはシャーマンでもあり、王でもあるような「神官王」だったことが推察される。 | ||
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+ | *[https://humanum.arts.cuhk.edu.hk/Lexis/lexi-mf/search.php?word=%E7%9A%87 漢語多功能字庫] | ||
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2024年11月6日 (水) 19:30時点における最新版
皇という字の成り立ちについて。黄帝は最初の「皇帝」でもあったと言われている。漢字の「皇」という字の成り立ちについてみてみる。
「皇」という言葉の本来の意味は「王の被る冠」という意味であり、元々はシャーマンや高貴な人物がかぶっていたもので、後に君主のことを皇帝と呼ぶようになった。新石器時代の良渚文化遺跡からは、三叉の玉冠飾りが出土している。三叉のそれぞれに羽根を差し込むための穴が3つずつあり、背面の下部には取っ手を差し込むための穴が開いている。この王冠飾りは長い柄を持つ甲骨の碑文の形状と一致している。この三叉の翡翠の王冠飾りは、発掘されたとき故人の頭の近くにあった。
江蘇省高春市の屯頭遺跡の第12号墓から出土した良渚玉人の置物は三叉冠をかぶっており、これが「皇」という文字の図像といえる。「高貴な人(あるいは)シャーマンが三叉冠を被っている図」である。
私的解説[編集]
良渚文化の時代には、集団のリーダーはシャーマンでもあり、王でもあるような「神官王」だったことが推察される。