イナンナは冥界の門を叩いて、入れてくれるように要求した<ref>Kramer, 1961, page90</ref><ref>Wolkstein, Kramer, 1983, pages54–55</ref><ref>Penglase, 1994, page17</ref>。門番のネティが「なぜ来たのか」と問うと<ref>Black, Green, 1992, page77</ref><ref>Kramer, 1961, page90</ref><ref>Wolkstein, Kramer, 1983, page55</ref>、イナンナは「姉エレシュキガルの夫」グガランナの葬儀に参列したいのだと答える<ref>Kramer, 1961, page91</ref><ref>Wolkstein, Kramer, 1983, pages56–57</ref>。ネティはこのことをエレシュキガルに報告し、エレシュキガルはこう告げた。「冥界の7つの門に閂をかけよ。そして、1つ1つゲートを開けて、イナンナを入れなさい。彼女が入ったら、王家の衣を脱がせるように<ref>Wolkstein, Kramer, 1983, page57</ref>。」おそらく、イナンナの衣服が葬儀にふさわしくないことと、イナンナの高慢な振る舞いを見て、エレシュキガルが不審に思ったのだろう<ref>Kilmer, 1971, pages299–309</ref>。エレシュキガルの指示に従い、ネティはイナンナに冥界の第一門に入ってよいが、ラピスラズリの物差しを渡さなければならないと告げた。イナンナがその理由を尋ねると、"地下世界の常識だ "と言われた。イナンナはそれに応え、通過した。イナンナは合計7つの門をくぐり、それぞれの門で旅の始まりに着ていた衣服や宝石を取り去り<ref>Kramer, 1961, page87</ref>、力を奪われていった<ref>Wolkstein, Kramer, 1983, pages157–159</ref><ref>Penglase, 1994, page17</ref>。姉の前に現れた彼女は、全裸であった<ref>Wolkstein, Kramer, 1983, pages157–159</ref><ref>Penglase, 1994, page17</ref>。
<blockquote>しゃがみこんで服を脱がされた後、イナンナは運ばれていく。そして、姉のエレシュキガルをその座から立たせ、代わりに自分が座に座った。7人の審判者であるアンナは、彼女に対して決定を下した。彼らは彼女を見た。それは死の目だった。しゃがみこんで服を脱がされた後、イナンナは運ばれていく。そして、姉のエレシュキガルをその座から立たせ、代わりに自分が座に座った。7人の審判者であるアンナは、彼女に対して決定を下した。彼らは彼女を見た。それは死の目だった。彼らは彼女に話しかけた。それは怒りの言葉だった。
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