神々がメコネに集まり、生贄を捧げた後にどの部分を受け取るかを話し合ったとき、ティターンのプロメテウスがゼウスを騙して、人間がより良い部分を受け取れるようにしようと考えたのだ。彼は大きな牛を犠牲にして、それを二つの山に分けた。一方の山に肉と脂肪を全部入れて、牛のグロテスクな胃袋で覆い、もう一方の山には骨に脂肪を付けて装った。プロメーテウスはゼウスに選ぶように言い、ゼウスは骨の山を選んだ。これは、人間が脂肪を自分のものにし、骨を焼いて神に捧げるという生け贄の前例となった。
プロメーテウスの欺瞞に怒ったゼウスは、人間が火を使うことを禁じた。しかし、プロメーテウスはオリンポスからフェンネルの茎に入った火を盗み出し、人間に与えた<ref group="私注">朝鮮神話では火を盗むのは犬(天狗)となっている。</ref>。。ゼウスはプロメーテウスを崖に縛り付け、鷲がプロメーテウスの肝臓を食べ続け、その肝臓は毎晩再生されるという罰を与えた。