「ティアマト」を編集中
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=== 呼称 === | === 呼称 === | ||
− | 『エヌマ・エリシュ』中において、彼女は「Ummu- | + | 『エヌマ・エリシュ』中において、彼女は「Ummu-Hubur<small>𒌝𒈠 𒄷𒁓</small>」とも呼ばれる。「Ummu<small>𒌝𒈠</small>」はアッカド語で「母」を意味し、「Hubur<small>𒄷𒁓</small>」の意味は諸説有るが、シュメール語の「Hubur(河、あるいは冥府の河)」との関連が疑われている。 |
ティアマトは後にヘレニズムにバビロニアの著述家ベロッソスの普遍史の第一巻に登場するタラッテー(Thalattē、ギリシャ語で「海」を意味するタラッサ(Thalassa)の変異形)として知られる。このティアマトの名は、東方セム語であるアッカド語で書かれた元の神話のテキストから二次翻訳されたものと考えられる。というのも、『[[エヌマ・エリシュ]]』を筆写した一部のアッカドの書者が、普通の単語である「海」をティアマトに用いたためで、以来ふたつの名前はその関連の結果として本質的に同じものになった<ref name="Jacobsen 1968:105">Jacobsen 1968:105.</ref>。 | ティアマトは後にヘレニズムにバビロニアの著述家ベロッソスの普遍史の第一巻に登場するタラッテー(Thalattē、ギリシャ語で「海」を意味するタラッサ(Thalassa)の変異形)として知られる。このティアマトの名は、東方セム語であるアッカド語で書かれた元の神話のテキストから二次翻訳されたものと考えられる。というのも、『[[エヌマ・エリシュ]]』を筆写した一部のアッカドの書者が、普通の単語である「海」をティアマトに用いたためで、以来ふたつの名前はその関連の結果として本質的に同じものになった<ref name="Jacobsen 1968:105">Jacobsen 1968:105.</ref>。 |