カムルセパはヒッタイトの様々な神話に登場する。『テリピヌの消失』では、最初の試みが失敗した後、同名の植生神が確実に戻ってくる方法を他の神々に指示している<ref>Archi, 1993, p404</ref>。彼女が行おうとした魔法は、太陽神の群れから12頭の羊を取り出し、ルウィの羊飼いの女神である[[ハパンタリ]]<ref>Archi, 1993, pp404-405</ref>のもとに運ぶというものであった<ref>Taracha, 2009, p43</ref><ref group="私注">生贄のことであろうか。</ref>。同じような方法は、嵐の神の消滅にまつわる神話でも知られている<ref>Archi, 1993, p405</ref>。少なくとも一つの断片的なバージョンでは、海(アルナ)が擬人化され、捧げられた羊を正しい場所に連れてくる役目を担っている<ref>Archi, 1993, p406</ref>。また、別の断片では、太陽神とカムルセパが言い争い、羊を梳くことで落ち着くという描写もある<ref>Archi, 1993, p407</ref><ref group="私注">「太陽神の羊」とは雲と強く関連しており、その毛並みを整えることが雲を正しく配置させる、と考えられたのではないだろうか。カムルセパは羊毛から雲を織る女神と考えられていたのかもしれない、と管理人は考える。</ref>。
ヒッタイト語のテキストKUB 17によると、彼女はアルナの母でもある<ref>Frantz-Szabó, 1980, p351</ref>。タウリサの地元では、彼女とルウィの太陽神ティワズが、この街の守護神(LAMMA)の親であり、「神聖な」という意味のワシャザという蔑称で呼ばれるようになったと信じられている<ref>Taracha, 2009, p100</ref>。ティワズの配偶者は、アシヤント(Aššiyant)という名の若い女神で、「最愛の人」であった。LAMMAの配偶者は、アシヤント(Aššiyant)という名の若い女神で、「最愛の人」であった<ref>Haas, 2015, p446</ref>。
== 参照 ==