差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
315 バイト除去 、 2022年11月17日 (木) 17:55
編集の要約なし
古来、日本では年老いたクマは'''[[鬼熊]]'''という妖怪に変化を遂げると信じられており、昔話や絵本などにしばしば登場した。
 
=== 言葉 ===
ロシア語では熊を表す固有の単語がない。これは名前を呼ぶと熊を呼び寄せてしまうという一種の言霊信仰といえる迷信から、使われないまま忘れ去られてしまったからとされている。そのかわりに、「蜂蜜を食べるもの」(メドヴェーチ)と熊のことを呼んでいたため、この語が熊も指す言葉として定着した。
 
[[日本列島]]において、熊は(人を除き)[[食物連鎖]]の頂点に立つ生物であるため、[[日本語]]では、巨大な生物を熊に例えることがある。動植物の大型種の和名には、熊を名の一部に用いたり([[クマゲラ]]・[[クマゼミ]]・[[クマバチ]]・[[クマイチゴ]]等)、クマに似ているとしてつけられる(アナグマ・[[アライグマ]]・[[クマムシ]])こともある。[[クマザサ]]も「'''熊笹'''」と表記されることが多く、これを用いた健康食品には、熊の絵を描いたり、「熊の出るような深山の笹」などと称しているものもあるが、正しくは「'''隈笹'''」である([[クマザサ]]の項目も参照)。
 
[[アイヌ語]]ではヒグマをキムン[[カムイ]](山の神)と呼ぶ。
 
 
=== 食用 ===
クマの手のひら(熊掌)が中国では高級食材として珍重されているが、日本ではツキノワグマが小型ゆえに熊掌の材料には不向きである。日本には安産の[お守りとして、クマの手のひらを出産時の産湯に浸けておくという風習があった。
 
日本でもその肉が、流通量こそ多くないものの食用とされている(詳細は熊肉を参照)。味や匂いには個体差があり、生前に何を食べていたかによって変わるという説が多く、鯨肉のようなものから、硬くて脂濃い、動物臭いものまでと幅広い。
 
なお、重篤な症状を起こす旋毛虫が筋肉に寄生していることがあるため、生食は避けるべきである<ref>西日本で発生した旋毛虫症について,''<sup>(要ページ番号、2019-10-18)''</sup></ref>。
 
=== 薬用 ===
漢方やアイヌの民間療法では、熊のあらゆる部分が薬用とされる。
 
なかでも、クマの胆嚢を原料とした「熊胆」(ゆうたん、熊の胆(くまのい)ともいう)が強壮剤・腹痛薬・解熱薬などとして珍重される。熊胆の主成分である胆汁酸の一種ウルソデオキシコール酸には実際に、胆液の流れを良くし、胆石を溶かすなどの薬効が認められており、医療現場で使われている。
 
アジア各国では熊農場があり、商業化されている。
=== キャラクター・マスコット ===
クマのぬいぐるみとして、テディベアが広く知られている。「テディ」とはセオドア・ルーズベルト(第26代アメリカ合衆国大統領)の愛称である。熊を狩りに出かけたルーズベルト大統領が、あてがわれたアメリカグマの仔熊を見逃したという話をもとに、「テディベア」というぬいぐるみが誕生した。テディベアなどクマのぬいぐるみが元となり、世界的に知られているキャラクター・クマのプーさんが生まれた。映画にはテッドが登場している。
日本に於いては[[コンドウアキ]]によってデザインされたキャラクター、[[リラックマ]]の関連グッズが[[2003年]]より販売開始されており、[[ぬいぐるみ]]を含め非常にポピュラーな[[マスコット]]となっている。[[熊本県]]の[[くまモン]]、[[長野県]]の[[アルクマ]]など、クマをモチーフにしたマスコットキャラクター([[ゆるキャラ]])も人気を呼んでいる。熊本県には現在野生のクマの生息は確認されていないが、県名に「熊」が付くことから、クマをモチーフにした。一方、長野県には野生のクマが数多く生息しており、これと同県を代表する[[農産物]]の[[リンゴ]]を組み合わせたマスコットが導入された。[[北海道]][[夕張市]]の[[メロン熊]]も同様に、同市に数多く生息する[[エゾヒグマ|ヒグマ]]と、市を代表する農産物の[[夕張メロン]]を組み合わせたマスコットである。日本に於いてはコンドウアキによってデザインされたキャラクター、リラックマの関連グッズが2003年より販売開始されており、ぬいぐるみを含め非常にポピュラーなマスコットとなっている。熊本県のくまモン、長野県のアルクマなど、クマをモチーフにしたマスコットキャラクター(ゆるキャラ)も人気を呼んでいる。熊本県には現在野生のクマの生息は確認されていないが、県名に「熊」が付くことから、クマをモチーフにした。一方、長野県には野生のクマが数多く生息しており、これと同県を代表する農産物のリンゴを組み合わせたマスコットが導入された。北海道夕張市のメロン熊も同様に、同市に数多く生息するヒグマと、市を代表する農産物の夕張メロンを組み合わせたマスコットである。
== 分類 ==
: 生息地で出遭わないようにするには、鈴を鳴らす、時々手を叩く、時々掛け声をあげる、ラジカセなどで大きな音を出すなどしながら存在を早期にクマに知らせることである<ref>https://www.youtube.com/watch?v=yb8gM3E4cUc&gl=JP&hl=ja, ヒグマ生息地での注意, ShiretokoMuseum, 2019-01-20, 2009-02-28</ref>。
: 2016年度(平成28年度)の日本におけるヒグマ/ツキノワグマによる被害者数は105人に上り、内4人が命を落としている。環境省は、クマ被害の増加を踏まえ、「クマ類の出没に係る適切な対応について(依頼)」<ref>環自野発第1606141号、2016年(平成28年)6月14日付。</ref><ref>[https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/pdf/2806kuma_tuti.pdf 農作業中におけるクマの出没及び人身被害防止等に対する指導等の徹底について] 農林水産省、2016年6月14日公表、2019年9月23日閲覧</ref>を発出し、「立入り制限や捕獲対策等の迅速な対応」「ヒトとクマのあつれき解消に向けた取組」などの対策を示しているものの、具体的解決策は見いだせていない。一方統計的な観点から見ると、熊による日本の年間死者は平成29年で1名、令和元年で1名。平成20年以降最も多い年が上記の4名である<ref>https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/injury-qe.pdf</ref>。
 
=== 食用 ===
クマの手のひら(熊掌)が中国では高級食材として珍重されているが、日本ではツキノワグマが小型ゆえに熊掌の材料には不向きである。日本には安産の[お守りとして、クマの手のひらを出産時の産湯に浸けておくという風習があった。
 
日本でもその肉が、流通量こそ多くないものの食用とされている(詳細は熊肉を参照)。味や匂いには個体差があり、生前に何を食べていたかによって変わるという説が多く、鯨肉のようなものから、硬くて脂濃い、動物臭いものまでと幅広い。
 
なお、重篤な症状を起こす旋毛虫が筋肉に寄生していることがあるため、生食は避けるべきである<ref>西日本で発生した旋毛虫症について,''<sup>(要ページ番号、2019-10-18)''</sup></ref>。
 
=== 薬用 ===
漢方やアイヌの民間療法では、熊のあらゆる部分が薬用とされる。
 
なかでも、クマの胆嚢を原料とした「熊胆」(ゆうたん、熊の胆(くまのい)ともいう)が強壮剤・腹痛薬・解熱薬などとして珍重される。熊胆の主成分である胆汁酸の一種ウルソデオキシコール酸には実際に、胆液の流れを良くし、胆石を溶かすなどの薬効が認められており、医療現場で使われている。
 
アジア各国では熊農場があり、商業化されている。
 
 
*[[:Category:架空のクマ]]
*[[:Category:クマを主人公にした物語]]
*[[:Category:クマを題材にした作品]]
*[[:Category:クマをモチーフにしたマスコット]]
 
=== 言葉 ===
ロシア語では熊を表す固有の単語がない。これは名前を呼ぶと熊を呼び寄せてしまうという一種の[[言霊]]信仰といえる迷信から、使われないまま忘れ去られてしまったからとされている。そのかわりに、「蜂蜜を食べるもの」([[メドヴェージェフ|メドヴェーチ]])と熊のことを呼んでいたため、この語が熊も指す言葉として定着した。
 
[[日本列島]]において、熊は(人を除き)[[食物連鎖]]の頂点に立つ生物であるため、[[日本語]]では、巨大な生物を熊に例えることがある。動植物の大型種の和名には、熊を名の一部に用いたり([[クマゲラ]]・[[クマゼミ]]・[[クマバチ]]・[[クマイチゴ]]等)、クマに似ているとしてつけられる(アナグマ・[[アライグマ]]・[[クマムシ]])こともある。[[クマザサ]]も「'''熊笹'''」と表記されることが多く、これを用いた健康食品には、熊の絵を描いたり、「熊の出るような深山の笹」などと称しているものもあるが、正しくは「'''隈笹'''」である([[クマザサ]]の項目も参照)。
 
[[アイヌ語]]ではヒグマをキムン[[カムイ]](山の神)と呼ぶ。
{{clear}}
== 脚注 ==

案内メニュー