差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
102 バイト追加 、 2022年10月28日 (金) 09:30
出雲大社の起源説話である。おそらく元は、[[天若日子]]神話と同起源であって、出雲が朝廷に服するか否かの内部での争いの神話ではなかろうか。兄に殺された飯入根は[[天若日子]]というよりは、境界神である雉の鳴女や[[天佐具売]]を男神に置き換えたものと考える。彼らが殺されたので、'''天'''に相当する'''朝廷'''が出雲振根を倒す。出雲振根が[[天若日子]]に相当する。出雲振根が生き返ることはないが、飯入根の子孫が出雲国造家を興して出雲大社の祭祀を受け継いでいくこととなる。本物語で[[下光比売命]]に相当するのは'''氷香戸辺'''(ひかとべ)である。亡くなった人を再生させる代わりに、出雲大社の祭祀を復活させる。「氷」という文字は水神を思わせ、[[下光比売命]]よりは「川の女神」としての意味が強い女神のように感じる。出雲が朝廷に服するか否かの内部で争いがあって祭祀が中断した(禁止された)が、守護女神の力で祭祀が復活し、続けられるようになった、という神話といえようか。
ただし、振根も飯入根も賀茂氏から分岐していった人々と思われるので、出雲の国の人達の物語というよりは賀茂氏内部の紛争を思わせる説話でもあると考える。阿遅鉏高日子根神の神話と同様、出雲国造家の先祖も「神の力で生き返った(その地位を取り戻した特別な)'''飯入根'''」の子孫とみなされていたのであろう。女神については「再生させる女神」としての力が非常に弱められてるように思うが、死んで生き返った人が特別な座につく、というのは、'''キリスト教'''的ではないのだろうか。的ではないのだろうか。近隣に秦氏が存在したのであれば、その影響も窺えるのえはないだろうか。
=== 出雲建(いずもたける)について ===

案内メニュー