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およびニネベとカラとの間にある大いなる町レセンを建てた。およびニネベとカラとの間にある大いなる町レセンを建てた<ref>[https://ja.wikisource.org/wiki/%E5%89%B5%E4%B8%96%E8%A8%98(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3) 創世記(口語訳)]、WIKISSOURCE(最終閲覧日:22-10-28)</ref>。
== 『創世記』におけるニムロド = 反逆者としてのニムロド ===同時代の登場人物たちは概ね民族の代表者(族長)として記録されており、その名前はそれぞれの民族名をも兼ねているのだが、ニムロドの場合、民族的な背景は触れられずに単なる個人名(原義は反逆する者という意味)として記されている。単独で紹介された人物としては相対的に情報量が少ないが、同時代人の言葉により、彼が有能な狩人であったことが知られる。「ニムロド」とはヘブライ語で「我等は反逆する」を意味している。狩人としての彼の行為もまた、凶暴かつ残虐的に描写されている。バベルの塔の建造においてはその企画発案者と見なされている。彼は巨大な塔を建て、唯一の神ではなく、偶像崇拝を始めるようになる。
創世記 10章9節  彼は主の前に力ある狩人であった。それゆえ、「主の前に力ある狩人ニムロデのように」と言われるようになった。(口語訳)ユダヤ人社会では比較的ポピュラーな個人名として通用している。
また、彼の王権が=== 聖書学におけるニムロド ===ニムロドの誕生日は12月25日の日曜日とされ、それはバビロニアの大安息日でもある。したがって、クリスマスはイエスではなく、'''ニムロドの生誕を祝う日とされる'''。「Merry Xmas」の『X』という十字に似た文字は、二ムロドのシンボルとされ、merry Xmas は『Magical or Merriment Communion with Nimrod』とされる<ref>[[バビロン|バベル]]、[[ウルク (メソポタミア)|ウルク]]、[[アッカド]]、カルネ(その所在はいまだに特定されていない)といった古代都市を含む[[シンアル]]の地、及び[[ニネヴェ (メソポタミア)|ニネヴェ]]、[[ニムルド|カラ]]、レセン、レホボット・イール(この都市の所在も不明である)のある[[アッシリア]]地方にまで広がっていたことが『創世記』(10章)では述べられている。また、『[[ミカ書]http://www.docstoc.com/docs/55523432/Witchcraft-and-the-Illuminati Witchcraft and the Illuminati]』(5章)ではアッシリアについて預言する際、同地を「ニムロドの地」として言及している。、10-12ページ、ジョン・トッド</ref>。
== ミドラーシュにおけるニムロド ==一方、また、カトリック教会や、この教派で行なわれるマリア崇敬の起源を、ニムロドと[[ミドラーシュセミラミス]]ではよりネガティブな人物として想定されている。それは彼の名前が即、神に対する反逆を表明しているからである。つまり「ニムロド」とはヘブライ語で「我等は反逆する」を意味している。狩人としての彼の行為もまた、凶暴かつ残虐的に描写されている。なかんずく[[バベルの塔]]の建造においてはその企画発案者と見なされている。彼は巨大な塔を建て、唯一の神ではなく、偶像崇拝を始めるようになる。に求める多くの論が存在する<ref>マイケル・バーカン『現代アメリカの陰謀論 黙示録・秘密結社・ユダヤ人・異星人』三交社</ref>。ニムロドが立てた国の一つであるバベル(バビロン、バビロニア)の宗教が後にカトリック教会となり、セミラミスを神として信仰する女神崇拝がマリア崇敬とされている。
[[ユダヤ人]]社会では比較的ポピュラーな個人名として通用している。 == 推定される歴史上の人物 ==古来、伝説上[[ニネヴェ (メソポタミア)|ニネヴェ]]を建設したとされる[[ニノス]]とニムロドを同一視する説があるが、最新の研究では、アッカドの狩猟農耕の神と讃えられた[[ニヌルタ]]、あるいは、王名にその名を冠した[[トゥクルティ・ニヌルタ2世|トゥクルティ・ニヌルタ]]、あるいは、『[[シュメール王名表]]』にウルクの初代王として記録されている[[エンメルカル]]などがニムロドと見立てられている。 == 芸術作品におけるニムロド ==* [[ダンテ・アリギエーリ|ダンテ]]の『[[神曲]]』では、ニムロドは巨人の姿で登場し、[[地獄]]の第九圏において裁かれている。彼に下された罰は、他人には理解できない無駄話を永遠にしゃべり続けながら、彼には理解できない他人の無駄話を永遠に聞き続けるというものであった。これはバベルの塔における言語の混乱という故事になぞらえてのことである。* [[ラディーノ語]]の民謡『ニムロド王の時代』、及び『祖父アブラハム』では、ニムロドとアブラハムの闘争について描かれている。アブラハムの誕生を占う吉兆の星を見たニムロドは、生まれてくる男児のすべてを惨殺するよう全土に布告する。しかしアブラハムの母は荒野へ逃亡し、そこで出産を果たす。アブラハムは成長するに至って一神教に対する信仰を宣言し、神の実在をニムロドに証明する。ニムロドは命じてアブラハムをかがり火の中に投下するのだが、彼は傷ひとつ負うことなく火の中から出てくるのであった。* 彫刻家の[[イツハク・ダンツィゲル]]は彫像「ニムロド」を制作し、土壌に根ざして生きる人間の崇高性を提唱する[[カナン]]主義の理想を具現化している。* [[アメリカ英語]]の[[スラング]]では、愚かな人間を嘲る際の蔑称として用いられることがある。その由来は「[[バッグス・バニー]]」の短編映画にて、敵方の愚鈍な猟師を「ニムロド」と呼んでからかっていたことにあるのだが、旧約聖書におけるニムロドが優秀な猟師であったことにかけた皮肉である。 その他 == 聖書学におけるニムロド ==ニムロドの誕生日は12月25日の日曜日とされ、それは[[バビロニア]]の大安息日でもある。したがって、[[クリスマス]]はイエスではなく、ニムロドの生誕を祝う日とされる。「Merry Xmas」の『X』という十字に似た文字は、二ムロドのシンボルとされ、merry Xmas は『Magical or Merriment Communion with Nimrod』とされる<ref>[http://www.docstoc.com/docs/55523432/Witchcraft-and-the-Illuminati Witchcraft and the Illuminati]、10-12ページ、[[ジョン・トッド]]</ref>。 また、[[カトリック教会]]や、この教派で行なわれる[[聖母マリア|マリア崇敬]]の起源を、ニムロドと[[セミラミス]]に求める多くの論が存在する天に向かって矢を放つ英雄譚は、中央アジアから中東にかけて拡がり、柔然族、オグズ族、モンゴル族、ヤクート族、トルコなどでみられる。雷に対して矢を射ることもあるし、「'''生命の樹'''」を的にしていた場合も多い<ref>マイケル・バーカン『現代アメリカの陰謀論 黙示録・秘密結社・ユダヤ人・異星人』三交社</ref>。ニムロドが立てた国の一つであるバベル(バビロン、バビロニア)の宗教が後にカトリック教会となり、セミラミスを神として信仰する女神崇拝が[[聖母マリア|マリア]]崇敬とされている。 日本でも[[高木慶太]]と芦田拓也が著書の中で、女大祭司であるニムロデの妻が[[タンムーズ|タンムズ]]という息子を奇跡的に妊娠したと主張し、人々に彼を救世主と説き、これが息子を抱く[[天の女王]]崇拝の原型となったとし、「天の女王」を世界各地の女神信仰と結び付け、さらに後代の[[マリア崇敬]]につながったとしている<ref>高木慶太、芦田拓也『これからの世界情勢と聖書の預言 改訂新版』いのちのことば社世界神話大辞典、イヴ・ボンヌフォワ編、2001、大修館書店、p1202</ref>。[[マイケル・バーカン]]によれば、こうした説の起源は、スコットランドの神学者にして[[フリーメイソン]]であるとされる、[[アレクサンダー・ヒスロップ]]([[:en:Alexander Hislop|Alexander Hislop]])による、反カトリック冊子『ふたつのバビロン 教皇崇拝はニムロデ夫妻崇拝である』([[:en:The Two Babylons|The Two Babylons]])に求められる。
== 参考文献 ==
* [https://ja.wikisource.org/wiki/%E5%89%B5%E4%B8%96%E8%A8%98(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3) 創世記(口語訳)]、WIKISSOURCE(最終閲覧日:22-10-28)
* 世界神話大辞典、イヴ・ボンヌフォワ編、2001、大修館書店、p1202
== 関連項目 ==
* [[天若日子]] - ニムロド説話の類型<!-- 次田真幸 『古事記(上)全訳注』 p.154. -->
* [[羿]]:天に向かって矢を放ち、それが必ずしも歓迎されなかった点がニムロドと一致している。
** [[桂男]]
* [[エンキドゥ]]:神の意に逆らって殺された人物。

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