===== 私的解説 =====
社会的な身分関係では、神である天稚彦の方が、人間である'''長者の末娘'''よりも高いといえる。これは[[プシューケー|クピードーとプシューケー]]に似た構造である。天稚彦草子では、女主人公が主人公の「'''首を切る'''」と主人公が蛇から人へ変化する。これはかつては女主人公が'''格の高い女神'''([[下光比売命]])であって「'''死と再生'''」を司り、生贄に捧げられた男性(夫)の命を奪うし、別のものに生き返らせて化生させる、という思想の名残であると思う。医薬神の一種と考えれば、[[西王母型女神]]と言うべきか。エジプト神話の[[イシス]]のような女神といえる。のような女神といえる。彼女の助けがあるから天若日子は再生することができるのである。
====娘(人間)⇒脇息====