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'''アングルボザ'''または'''アングルボダ'''(Angrboða)は、北欧神話に登場する女巨人。

『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第34章によると、彼女は[[ヨトゥンヘイム]]に住んでおり、[[ロキ]]との間には巨狼[[フェンリル]]、[[ミズガルズ]]の大蛇[[ヨルムンガンド]]、[[ヘル]]を生んだ<ref>『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁。</ref>。[[ロキ]]がアングルボザの心臓を食べる事によって生んだとする異伝もある<ref>『虚空の神々』323頁。</ref>。

『バルドルの夢』において[[オーディン]]が訪ねた巫女は、オーディンから「3人の巨人の母か」と問いかけられる。谷口幸男は「3人の巨人」を[[ヘル]]、[[ヨルムンガンド]]、[[フェンリル]]と推測し、巫女がアングルボザではないかと指摘している<ref>『エッダ 古代北欧歌謡集』200頁。</ref>。

== 参考文献 ==
* 健部伸明と怪兵隊『虚空の神々』[[新紀元社]]〈Truth in Fantasy 6〉、1990年、ISBN 978-4-915146-24-4。
* V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、[[新潮社]]、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。

== 関連項目 ==
* [[サラマ]]:インド神話で日月となった2匹の犬を生んだ女神。

== 参照 ==

{{DEFAULTSORT:あんくるほさ}}
[[Category:北欧神話]]
[[Category:逃走女神]]
[[Category:被殺女神]]

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