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星を意味する'''アステリオス'''(Asterios)と名づけられるが、「ミーノース王の牛」を意味するミーノータウロスと呼ばれる。呉茂一によると、「アステリオス」という名は、[[ゼウス]]の別号である「アステロペーテース(雷光を投げる者)」と同じ名であるという<ref>文庫版『ギリシャ神話 下』新潮社刊、1979年、42ページ</ref><ref group="私注">[[炎帝神農|炎帝]]型の雄牛神に天候神の性質、星神の性質があったことが示唆される。</ref>。
ミーノータウロスは成長するにしたがい乱暴になり、手におえなくなる。ミーノース王はダイダロスに命じて'''[[迷宮]](ラビュリントス)を建造し、そこに彼を閉じ込めた。そして、ミーノータウロスの食料として[[アテーナイ]]から9年毎に7人の少年、7人の少女を送らせることとした。アテーナイの英雄'''(ラビュリントス)を建造し、そこに彼を閉じ込めた。そして、ミーノータウロスの食料としてアテーナイから9年毎に7人の少年、7人の少女を送らせることとした。アテーナイの英雄[[テーセウス]]は3度目の生け贄として自ら志願し、ラビュリントスに侵入してミーノータウロスを倒した。脱出不可能と言われたラビュリントスだが、ミーノース王の娘・[[アリアドネー]]からもらった糸玉を使うことで脱出できた。
[[ダンテ・アリギエーリ|ダンテ]]の『[[神曲]]』では「地獄篇」に登場し、地獄の第六圏である異端者の地獄においてあらゆる異端者を痛めつける役割を持つ。ダンテの『神曲』では「地獄篇」に登場し、地獄の第六圏である異端者の地獄においてあらゆる異端者を痛めつける役割を持つ。
この怪物の起源は、かつてクレータ島で行われた祭りに起源を求めるとする説がある。その祭りの内容は、牛の仮面を被った祭司が舞い踊り、何頭もの牛が辺り一帯を駆け巡るというもので、中でもその牛達の上を少年少女達が飛び越えるというイベントが人気であった。また、古代のクレータ島では実際に人間と牛が交わるという儀式があったとされる。
== 逸話 ==
画家[[パブロ・ピカソ]]は、[[1933年]]頃から作品のモチーフに好んでミーノータウロスを取り上げている。男をなぶり殺し、女を陵辱し快楽の限りを貪るこの怪物に、ピカソは共犯者意識を持ちつつも、倒されねばならぬ絶対悪の役割を与えた。自分のたどった全ての道を集約するなら、それはミーノータウロスにつながるとの趣旨の言葉すら残している画家パブロ・ピカソは、1933年頃から作品のモチーフに好んでミーノータウロスを取り上げている。男をなぶり殺し、女を陵辱し快楽の限りを貪るこの怪物に、ピカソは共犯者意識を持ちつつも、倒されねばならぬ絶対悪の役割を与えた。自分のたどった全ての道を集約するなら、それはミーノータウロスにつながるとの趣旨の言葉すら残している<ref>『ピカソ 愛と苦悩-「ゲルニカ」への道』展図録 朝日新聞社・刊</ref>。 == 私的解説 ==中国神話で「雄牛の神」といったら[[炎帝神農|炎帝]]と[[蚩尤]]である。ミーノータウロスは「倒される神」でもあり、[[炎帝型神]]といえる。そして[[人身御供]]を求める神でもあったことが分かる。
== 関連項目 ==
* [[ミノア文明蚩尤]]* [[獣人]]* [[牛頭馬頭|牛頭]]* [[ミノタウラサウルス]] - 名前はミーノータウロスに因み付けられた。* [[マイノーター]]== 参考文献 ==
== 外部リンク ==
* {{Kotobank|[https://kotobank.jp/word/%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%82%B9-139337 ミノタウロス}}](最終閲覧日:22-10-14)
== 参照 ==

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