=== 私的解説 ===
巫山神女はまず「始祖女神」ではない。懐王は神話的には「雨水の豊穣のための[[生贄]]」としての側面が強いように思う。古代中国は有史の時代となってからは、特に有力者は一夫多妻であったと思うので、懐王に妻は一人しかいないわけではなかったと思う。
原西王母 → [[西王母]]+[[女媧]] → 嫦娥型[[逃走女神]] → 子供の故に死ぬ女神:[[塗山氏女]]
→ 嫦娥型[[逃走女神]] → 子供を持たずに死ぬ女神:[[巫山神女]]
[[女媧]] → 北東アジア的始祖女神 → [[簡狄]]
と分化していったと思われる。
==== 女媧との関連姓 ====
==== 塗山氏女 ====
[[塗山氏女]]は夫から逃げ出す「[[逃走女神]]」であって、夫との仲は良くなかったと思われる。巫山神女は一時であっても懐王と豊穣に通じるような「良い逢瀬」を(少なくとも神話的には)交わせた、と見るべきで、巫山神女と懐王との逢瀬が、互いに嫌気がさして逃げるような仲であったら、豊穣には結びつかないと感じる。
==== 簡狄 ====
[[簡狄]]は燕の卵に感応する女神で、[[女媧]]型の始祖神の一形態だと考える。
== 関連項目 ==