ロッパ族の「土神牛」が何を指すのかは事績がないので曖昧だが、これは[[炎帝神農|炎帝]]の可能性が高いように思う。一方、ギリシア神話、北欧神話では、「倒される神」が兄弟の内にいるのではなく、兄弟の外部に設定されている。兄弟達は互いに助け合って巨人を倒す。その性質は神話によって様々である。の可能性が高いように思う。一方、ギリシア神話、北欧神話では、「倒される神」が兄弟の内にいるのではなく、兄弟の外部に設定されている。兄弟達は互いに助け合って巨人を倒す。その性質は神話によって様々である。ギリシア神話のゼウスは雷神であり、北欧神話のオーディンは天候神とシャーマン的な性質を持つ。天候を操る点は黄帝的であるが、ゼウスには妻を食い殺すといった逸話があり、オーディンには「悪賢い」というイメージがつきまとう。これらの「非[[黄帝]]的な要素」は、本来'''「[[祝融]]」の性質'''であり、まず中国に近いところで、ロッパ族の伝承のように、「倒す神」が[[黄帝]]から[[祝融]]的な神に変換された上で、西欧に伝播したことが示唆される。 「火神牛」とオーディンは兄弟の中での順位が明らかでないか、ギリシア神話のゼウスは「末子」であり、長子として扱われるようになった理由まで神話の中で語られる。よって、全体に見ると、民間伝承ほど「末子成功」の要素は強くないが、これらの神話は「'''末子成功譚'''」の起源となる神話として重要と考える。
== 末子成功譚の例 ==