大地の母が三匹の神牛を生んだ。長男は火神牛、次男は鉄神牛、三男は土神牛で、お互いに争った。ある時火神牛が鉄神牛を飲み込んだ。鉄神牛が死んだ後その毛は草木に変化し、骨は石や山脈に、血液は河に、内臓は動物や昆虫になった<ref>[https://eastasian.livedoor.blog/archives/1946161.html 牛(1) 創世神牛]、神話伝説その他、eastasian、00-03-01(最終閲覧日:22-10-11)</ref>。</blockquote>
他に、北欧神話のように神が牛神を殺して世界を創造したという話もあり、全体としては、盤古神話は、[[炎黄闘争]]が更に発展して、[[黄帝]]が[[炎帝神農|炎帝]]を殺して、[[炎帝神農|炎帝]]の死体から世界を創造した、という形になったものと考える。[[炎帝神農|炎帝]]は牛神でもあり巨人でもあったのであろう。これは[[蚩尤]]のこととしても同じである。ロッパ族の伝承では、長男が「火神」となっており、これは中国神話で言うところの[[祝融]]であると思う。牛神同士で殺し合うところは、[[禹]]や[[李氷]]のように、水神同士で殺し合って治水を行う神話と関連するように思う。特に、火神牛は[[祝融]]でもあり、[[李氷]]に相当するのではないか、と思う。鉄神牛は[[蚩尤]]あるいは共工に相当するのであろう。あるいは共工に相当するのであろう。土神牛は争わない穏やかな農業神([[后稷]]のような)を示すのかもしれない、と考える。
古代の遙か昔、1万年も前には、炎帝型の水神が治水を行う、とされていて、それが炎黄闘争を経て、黄帝が治水を行う、とされ、それが更に時代が下って神話が改変され、炎帝型の神が黄帝のように水神を倒して治水を行う、という形式に神話が纏められていく過程で、それが「世界の創造神話」にまで発展していったことが示唆されると考える。