『古事記』によれば、カグツチの血から、以下の神々が生まれた。
# [[イワサク・ネサク|石折神]](いはさくのかみ)石折神(いはさくのかみ)# [[イワサク・ネサク|根折神]](ねさくのかみ)根折神(ねさくのかみ)
# [[イワツツノオ|石筒之男神]](いはつつのをのかみ)
#: 以上三柱の神は、十拳剣の先端からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
== 信仰 ==
[[771年]](宝亀2年)に創祀されたとされる[[火男火売神社]]([[大分県]][[別府市]])は[[別府温泉]]の源である[[鶴見岳]]の2つの山頂を火之加具土命、火焼速女命の男女二柱の神として祀り、[[温泉]]を恵む神としても信仰されている。771年(宝亀2年)に創祀されたとされる火男火売神社(大分県別府市)は別府温泉の源である鶴見岳の2つの山頂を火之加具土命、火焼速女命の男女二柱の神として祀り、温泉を恵む神としても信仰されている。
[[秋葉山本宮秋葉神社]]([[静岡県]][[浜松市]])を始めとする全国の[[秋葉神社]]、[[愛宕神社]]、[[野々宮神社]]([[京都市]][[右京区]]、[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]]、[[大阪府]][[堺市]]ほか全国)などで祀られている。また[[島根県]][[安来市]]の意多伎神社(おだきじんじゃ)もこの神との関連の指摘がある。秋葉山本宮秋葉神社(静岡県浜松市)を始めとする全国の秋葉神社、愛宕神社、野々宮神社(京都市右京区、東京都港区、大阪府堺市ほか全国)などで祀られている。また島根県安来市の意多伎神社(おだきじんじゃ)もこの神との関連の指摘がある。
[[産田神社]](三重県熊野市有馬町)で[[イザナミ|伊奘冉尊伊邪那美命]]により出産されたとする同神社の社伝が存在する他、により出産されたとする同神社の社伝が存在する他、花窟神社(三重県熊野市有馬町)には境内に鎮座する[[花窟神社伊邪那美命|伊弉冉尊]](三重県熊野市有馬町)には境内に鎮座する伊弉冉尊の御陵の対面に軻遇突智の御陵も併せて鎮座している。先の産所とされている産田神社が軻遇突智の墓所であると言う説もあり、いずれにせよ熊野に非常に縁を持つ神である。の御陵の対面に軻遇突智の御陵も併せて鎮座している。先の産所とされている産田神社が軻遇突智の墓所であると言う説もあり、いずれにせよ熊野に非常に縁を持つ神である。
== 参考文献 ==
== 私的注釈 ==
火之迦具土神は中国神話の火の神[[祝融]]に似る。火の神が親を焼き殺す、という話はインド神話のアグニにもあるようである。
日本神話で火之迦具土神が「殺された」とされる理由は、火之迦具土神の血から多くの山が発生した、と言われていることから、「火山の神」に火之迦具土神を設定したくて、[[盤古]]型の神話を作るためにそのように設定したから、というのが一つにはあるように思う。
また軍神その他に「男性神」を割り振る、という目的もあったと考える。子神に、名前に「速日」という言葉がつく神がいくつかあって興味深い。
== 関連項目 ==