=== キュウリについて ===
キュウリには「医薬神」としての側面があるようである。キュウリには「医薬神」としての側面があるようである。そして当然「男性原理」を示す野菜といえる。丹生都比売神社の伝承では、神前に捧げられたキュウリに効能があるとされ、興味深い。男性原理であるキュウリは、女神に捧げられて始めて「医薬神」としての性質を帯びるのであり、その性質を「妻」といえる丹生都比売から授かった、といえるのではないか。女神が持つとされた様々な能力が男神に移される過程で、どのように「移る」と考えられていたのかが示唆される。男神は女神と交合することで、性質を譲り受けていた、といえる。そうして、時代が下ると、男神である須佐之男が日本では代表的な「医薬神」と考えられるようになっていく。その性質も須佐之男のいずれかの妻から譲り受けた、と考えられていたのではないだろうか。そして、須佐之男の最大の妻は[[天照大御神]]と言えるのだと思う。須佐之男の「医薬神」としての性質は[[天照大御神]]の代理にしか過ぎないのではないだろうか。
== 参考文献 ==
[[Category:日本神話]]
[[Category:卵胎生]]
[[Category:医薬神]]