中間部分は、女主人公が主人公の霊力で、次々と変身を繰り返していく様が現される。前半部分とは逆に「男性こそが生と死を司る神である」となって、男女の神の地位が逆転していることが分かる。
後半部分は、「難題嫁」と言うべき展開になり、女主人公は舅から様々な難題を吹きかけられるが、夫の助けを得て問題を解決していく。これは姑・舅に難題を吹きかけられる「難題婿」が逆転した形である。これらは[[啓思想]]1型の変換といえる。古代の母系制においては女性の地位の方が男性よりも高かったので、同じ七夕説話でいえば、[[牛郎織女]]の方が起源的に古いといえよう。[[牛郎織女]]には「[[動物番]]」の起源としての性質もあるため、西欧への伝播は * [[牛郎織女]] → [[動物番]]* [[牛郎織女]] (主に[[啓思想]]1型の変換)→ [[プシューケー|クピードーとプシューケー]] と主に2系統に分かれるように思う。[[牛郎織女]]そのものには、更に古く明確で端的な「'''天仙と人間の男との婚姻譚(とそれに伴う豊穣)'''」という神話があったことが推察される。
==関連項目==