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== 私的解説 ==
=== 「動物番」的説話である点 ===
主人公は「牛飼い」であり、妻を追って天界に行くために牛が助け手となっている。動物を助けて妻を得る展開は、日本の「因幡の白兎」に似る。
 
=== 「難題婿」的説話である点 ===
人間である主人公は天仙([[織女]])である妻よりも身分が低く、妻の親族に認めて貰うために難題に挑まなければならない。この点は典型的な形とは違うが、西欧の「[[動物番]]」に似るように思う。西欧の「[[動物番]]」物語群と起源が同じな物語であることが示唆される。
 
=== 啓思想的観点から ===
==== 馬頭娘との関連性について ====
* [[啓思想]]4-1型:牛郎織女では主人公は[[動物番]]だが、馬頭娘では主人公は馬そのものになっている。[[動物番]]から動物そのものに変更されているといえる。
* [[啓思想]]1-1型:主人公の馬が、女主人公を殺す話に変更されている。女主人公は主人公に殺され、変換される妻としての[[生贄]]として表現され、説話的な地位は馬よりも低下している、といえる。よって女神と男神の地位が入れ替えられている、といえる。[[馬頭娘]]では「難題婿」の要素はほとんど消えているが、日本の「望月の駒」では、人間の女性を妻に求める馬に難題が課されており、「難題婿」の要素が残されている。
* 女神の地位は、古い文化の思想ほど高く現されるので、説話としては'''牛郎織女'''の方が[[馬頭娘]]よりも起源が古く、かつ、この2つは起源を同じくする「類話」といえる。[[啓思想]]1-1型の変換によって、女主人公には「生贄にされて別の物に変換される」という性質が加えられている。言い換えれば、'''馬神'''には人間の女性を別の物に変換する霊力がある。そのために「'''啓的シャーマン'''」は馬神に女性を生贄に捧げなければならない、となる。[[馬頭娘]]の場合「'''啓的シャーマン'''」は「娘の父親」ということになる。
 
よって、
== 関連項目 ==
*[[七夕]] - 七夕伝説の故事。*[[鵲橋]] - 織女と牽牛郎が天の川の上で出逢う橋。*[[月令広義]] - 七月令「牛郎織女」の項に織姫と牽牛の恋愛譚の記載有り。*[[ウルヴァシー]]*[[羽衣伝説]]* [[動物番]]
=== 七夕説話 ===
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[[Category:説話]]
[[Category:中国神話]]
[[Category:受罰女神]]

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